貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4507 塩野義製薬

東証P
7,114円
前日比
-32
-0.45%
PTS
7,082.6円
23:28 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.0 1.69 2.11 5.25
時価総額 21,096億円
比較される銘柄
武田, 
エーザイ, 
中外薬
決算発表予定日

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【植木靖男の相場展望】 ─ 正念場となる12月第1週


「正念場となる12月第1週」

●米国株次第のわが国株価

 朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。北の大地では大雪だという。では株式市場はどうか。

 一見静かにみえるが、ジリジリと先の高値2万952円に迫っている。中国リスクに怯えて底をつけた9月29日1万6901円から今日まであわやと思わせたことが3回あったが、いずれも1日ではね返している。驚くべき反騰力である。

 だが、さすがに日経平均2万円の壁は堅固である。あと僅か6~7円の壁があたかも600~700円に感じるほど遠いのだ。

 いうまでもなく、6月天井以降の下落時で2万円は下値限界と煽られたことが、いまそのツケが回ってきているのだ。値幅が徐々に詰まってきているために早々に一気に突破し得ないとなると、僅かな下落でも崩落の格好のきっかけになるリスクが伴う。

 そこで注目されるのは、やはり米国株の動向だ。バブル時を除けば、日米株価は実に仲良く連動してきた。その米国株(NYダウ)は本年5月に一番天井、7月の二番天井に続いて、いま三番天井になるかどうかの瀬戸際に位置している。ここで一気に1万8000ドル台を奪回すれば二番天井である1万8137ドル奪取も可能となる。

 その成否が問われるのは、12月第1週だ。米国経済成長に不可欠なのは消費だ。折しもサンクスギビングデーから年末商戦がスタート。状況次第では1万8000ドルを奪回する可能性は大きい。この週はまたイエレンFRB議長の証言、雇用統計など利上げを明確にするかもしれない重要なイベントがある。

 思うに、わが国株価は米国株次第である。12月第1週は株価の位置と相俟ってまさに正念場を迎えることになりそうだ。

●GMO、花王などに注目

 ところで物色をどうみるかだ。

 海外に欧州の難民問題、その原点であるシリアを中心としたIS問題など欧州、中東はキナ臭いが、さいわいにも欧州株は堅調である。やはり12月に期待されるECBの追加金融緩和策の故と思われる。

 だが、油断はできない。となると、どうしても物色のホコ先は内需に向かいがちである。だが、内需ならなんでもいいわけではない。しかもわずらわしいことに今期業績にこだわっているわけでもないのだ。

 典型は小野薬 <4528> 、塩野義 <4507> に代表される、風林火山の疾(はや)きこと風の如く、動かざること山の如く、のように動くものと動かないものの二極化が鮮明である。その基準が明確でないことに投資家は戸惑っているのだ。

 結局、ETFに逃れることになるが、もう少し踏み込んで個別にGMO <9449> 、花王 <4452> 、日本管理C <3276> などに注目したい。

2015年11月27日 記

株探ニュース

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