貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4385 メルカリ

東証P
1,781.5円
前日比
-27.0
-1.49%
PTS
1,781.4円
10:45 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
4.73 25.38
時価総額 2,916億円
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決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─当面は個別物色の展開!注目銘柄は?


「当面は個別物色の展開!注目銘柄は?」

●マーケットを直撃する「デルタ株」の猛威!

 厳しい相場展開となっている。新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の猛威がその背景にある。東京都は4度目の緊急事態宣言だ。何か、チグハグな感じがする。 東京オリンピック・パラリンピックの開催はずっと昔に決まっていたこと。東京都民に コロナワクチンの集中接種などの非常措置ができなかったのだろうか。

 アメリカではCME(シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)の木材先物が急落し(5月の高値1670ドルの半値以下に)、中古車オークション価格の上昇がストップ、インフレ懸念が後退している。これは歓迎すべきことだが、経済活動の停滞の影響だとすると、話は違う。

 すなわち、喜んでばかりはいられない。実際、米10年債利回りは1.2945%と低下している。国際マネーが「アメリカ国債に群がっている」との解説は正しいと思う。しかし、債券市場が将来の景気失速を織り込み始めたとなると、夏~秋相場のシナリオを変える必要が生じる。

 いずれにせよ、この局面では明るい展望は描きにくい。秋の解散・総選挙は与党に不利だ。8月には景気対策が打ち出されるが、即効性が求められる。公明党は「Go To キャンペーンの復活」を求めている。だが、それは新型コロナウイルスのパンデミック収束が絶対条件となろう。

 一方、コロナワクチンの一回目接種率は30%に迫り、10月初旬には集団免疫体制構築の目安となる70%台に乗せる見通しだ。そうなった場合、内外の投資家の日本株見直しのきっかけになろう。それを願っているのだが…。いずれにせよ、当面は材料株中心の個別物色の展開である。

●プライム市場“昇格”銘柄を狙う!

 ともあれ、現状は8~9日はETFの配当金捻出の売り(8000億円)があったとはいえ、日本市場の独歩安に近い。円安株安である。1~6月の主要投資商品のパフォーマンスは「円」が最下位だった。日本売り?う~ん、悲しい。とりあえず、今月末には東証改革に伴う市場区分(プライム、スタンダード、グロース)の対象銘柄が発表される。

  最上位のプライム市場は時価総額250億円以上、流通株ベースの時価総額100億円超などの条件がある。外国人投資家に日本株の魅力を発信しようとするものだ。実施は2022年4月だが、指定された銘柄はそれなりに人気を集めるだろう。

 ちなみに、東証1部上場以外の銘柄のうち、プライム市場“昇格”の条件を満たし、かつ好業績の銘柄をピックアップすると、以下の銘柄群になる。具体的にはテンポスホールディングス <2751> [JQ]、JMDC <4483> [東証M]、岡本工作機械製作所 <6125> [東証2]、NITTOKU <6145> [JQ]など。

 このほか、ヒラノテクシード <6245> [東証2]、アオイ電子 <6832> [東証2]、芝浦電子 <6957> [JQ]、ナカニシ <7716> [JQ]、フルヤ金属 <7826> [JQ]、メルカリ <4385> [東証M]などが有力候補となっている。

 個別銘柄では逆行高、かつテーマ性内包のアメリカ進出のわらべや日洋ホールディングス <2918> 、出遅れ著しい新日本科学 <2395> 、切り口多彩なテクノホライゾン <6629> [JQ]、技術者派遣のヒューマンクリエイションホールディングス <7361> [東証M]、再生可能エネルギーのウエストホールディングス <1407> [JQ]などに注目できる。

2021年7月9日 記

株探ニュース

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