メディシス Research Memo（3）：調剤報酬改定や薬価改定の影響で2017年3月期は2ケタ減益に

■業績動向

1. 2017年3月期の業績概要
メディカルシステムネットワーク<4350>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比1.3%増の88,865百万円、営業利益が同44.1%減の2,113百万円、経常利益が同45.4%減の2,109百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同66.8%減の571百万円と増収減益決算となり、2016年11月の業績修正予想値に対しても売上高、利益ともに若干下回って着地した。

売上高は医薬品等ネットワーク事業が堅調に推移したことや、調剤薬局事業及び給食事業におけるM&A効果等により過去最高を連続で更新したものの、利益面では調剤報酬改定や薬価改定の影響で調剤薬局事業の利益が落ち込み、大幅減益要因となった。2017年3月期の営業利益の減益要因の66%は同事業で占められるが、その他の事業セグメントについてもすべて減益となっている。ただ、調剤報酬改定への対応を進めたことで営業利益は四半期ごとに増加しており、前年同期との比較でも減益幅が縮小している。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲）

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　提供：フィスコ