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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4346 NEXYZ.Group

東証S
623円
前日比
-4
-0.64%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.5 5.60 3.21 127
時価総額 83.9億円
比較される銘柄
ウェッジHD, 
Casa, 
日本モゲジS
決算発表予定日

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ネクシィーズG Research Memo(1):LED照明レンタルサービスが急成長、新ゲーム「神の手」に期待


ネクシィーズグループ<4346>は、代表取締役社長兼グループ代表の近藤太香巳(こんどうたかみ)氏が1987年に大阪で開始したプッシュフォンの訪問販売を起源とする。1990年には電話加入権をクレジットで分割購入できる「テルミーシステム」を大ヒットさせ、その後も企画力と営業力を武器にデジタルツールを世間に普及し業容を拡大した。2002年には大証ナスダック・ジャパン市場に上場、2004年には東証1部上場を果たす。現在の主力事業は、2012年に開始したLED照明レンタルサービスと子会社のブランジスタ<6176>が行う電子雑誌である。

LED照明レンタルサービスは、「日本の電気代を下げる」をスローガンに2012年にスタートし、急速に同社のメイン事業に成長した。LED照明未導入の国内企業(約300万社)を対象とし、導入が進まない経営者の課題となっていた高額な初期導入費を一切かからなくする「初期投資オール0円」とする独自のレンタルスキームで業界No.1の地位を確立した。営業人員9名でスタートしたが、2016年4月時点では全国11拠点、営業人員284名に拡大し、導入件数も過去右肩上がりで増えている。2016年4月には導入件数20,000件を突破した。今期、業務用の冷蔵庫や空調においてもLED照明と同様のスキームで提供を開始し、滑り出しは順調である。

電子雑誌は子会社のブランジスタが展開しており、同社は昨年9月に東証マザーズへ上場を果たしている。雑誌とインターネットの長所を融合したクロスメディアである。現在、旅行電子雑誌「旅色」や男性ファッション誌「GOODA」など11誌が発行され、月間200万人以上のユーザーに無料で読まれており、自社で企画・営業・制作までワンストップで行う国内No.1の電子雑誌出版社の地位を確立している。

ネクシィーズグループは、2016年9月期第2四半期の業績は好調であり、売上高は前期比56.1%増の6,685百万円、営業利益は同248.7%増の769百万円と大幅な増収増益を達成した。特に増益率の高さが顕著であり、営業利益は前期比で3倍を超える。急成長期にあるLED照明レンタルサービスが売上だけでなく利益にも大きく貢献したのがその要因である。2016年9月通期の業績予想は、売上高で前期比8.0%増の11,500百万円、営業利益で同33.3%増の1,350百万円を見込む。主力事業がストック型のビジネスであり、上期よりも下期の売上が多い性質にあることから、着地は上振れる可能性が高い。

5月27日、グループ子会社のブランジスタゲームが、神体験3Dクレーンゲーム「神の手」の全容を発表した。このゲームはスマホ・PC・タブレットで行うオンラインゲームで、獲得した景品は自宅に届く。景品の魅力がポイントになるが、秋元康(あきもとやすし)氏が総合プロデュースするプレミアム景品が注目される。第1弾の景品はAKB48の総選挙当日、ステージ上の場の空気を閉じ込めた“場空缶”。AKB総選挙の開催される6月18日にサービスを開始したが、今期の業績予想にはまったく織り込んでいない。同社の新たな挑戦に期待したい。

2015年9月期の1株あたり配当金は年10円、配当性向15.1%であったが、自社株買いを含めた総還元性向は37.8%であった。2016年9月期は、第2四半期末5円、期末で前期末比2倍の10円と、年15円配当(前期年間配当比5円増配)を予定している。自社株買いを含めて、総還元性向は48.2%へ上昇する。

■Check Point
・16/9期2Qは大幅増収増益、営業利益は前期比3倍以上の伸び
・LED照明レンタルサービス好調、導入実績2万件突破(2016年4月)
・秋元康氏プロデュースの神体験3Dクレーンゲーム「神の手」が6月18日リリース

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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