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4344 ソースネクスト

東証P
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世界最大級IT見本市「CeBIT」開幕、ニッポンの期待企業は? <株探トップ特集>


―日本からの出展過去最高、販路開拓・技術提携などに期待も―

 ITビジネスに特化した世界最大級の国際見本市である「CeBIT(セビット)2017」が、ドイツのハノーバーで3月20~24日にかけて開催される。今回は日本がパートナーカントリーを務めることもあり、大手グローバル企業から中小企業まで過去最高となる118社・団体が出展を予定。世界に向けてアピールする絶好の機会となるだけに、これを機に海外企業との技術提携や販路開拓など新たな動きが出てきそうだ。

●ジェトロが世界に向けたビジネス拡大を後押し

 セビットは先端技術を活用したBtoB(企業間取引)ソリューションの見本市で、2016年は世界約70ヵ国・地域から約3300社が出展し、約20万人が訪れた。この見本市では毎年パートナーカントリー(15年は中国、16年はスイス)が選ばれ、その国の特徴的な技術や製品、国としての戦略などが紹介される。セビット2017については、昨年5月の日独首脳会談でパートナーカントリーとして参加要請され、8月の閣議で日本として初めて大規模に参加することを決定した経緯がある。これを受けて、ジェトロ(日本貿易振興機構)は7200平方メートルの大規模な「ジャパン・パビリオン」を形成し、世界に向けたビジネス拡大を後押しするという。

●今年のテーマはVR、AR、AI、ロボットなど

 この見本市の主催者であるドイツメッセによると、今回の主なテーマは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、AI(人工知能)、自律システム、ヒューマノイドロボット、ドローンといった最新技術で、ジャパン・パビリオンではこうした技術を中心に紹介される予定だ。具体的にはセンシング技術、生体認証技術、ウエアラブル機器、コミュニケーションロボット、アシストスーツ、パーソナルモビリティー、自動運転システムなど次世代の情報通信分野を担う国内の革新的な技術や製品、サービスを幅広く世界に向けて発信する。また、期間中にはジェトロ主導で企業間のマッチングイベントなども行われる予定で、提携などの動きが促進される効果が期待される。

●PALTEK子会社「パートナーをみつけたい」

 ジャパン・パビリオンには日立製作所 <6501> やトヨタ自動車 <7203> の大企業に加え、中堅・中小企業も多く出展する。例えば、PALTEK <7587> [東証2]子会社のエクスプロ―ラは、カメラなどからの映像情報を処理、伝送する製品やIoTソリューション製品を展示する計画で、「セビットをきっかけに、欧州市場の開拓に向けたビジネスパートナーをみつけたい」(PALTEKの広報担当)と期待を寄せている。また、15年に大林組 <1802> と完全人工光型植物工場で提携したスプレッド(京都市)は、最先端の野菜生産システム「Techno Farm」を紹介するとともに、システム開発に関する海外パートナー企業を募集するとしている。

●ピクセルや豆蔵HDのグループ会社なども出展

 このようにセビットを契機に世界に打って出ようと目ろむ企業は多く、そのなかには上場企業の子会社や出資先企業が散見される。一例を挙げれば、スマートタクシーメーターを紹介するアフロ(東京都港区)はピクセルカンパニーズ <2743> [JQ]の子会社で、FPC(フレキシブルプリント配線板)を手掛ける日本メクトロン(東京都港区)の親会社はNOK <7240> 、現場IoTシステム導入支援・データ活用人材育成サービスなどを展示するジェイエムテクノロジー(福岡市)をグループに持つ豆蔵ホールディングス <3756> など。

 このほか、ビッグデータやAI技術を産業ごとに最適化したソリューションとして提供しているABEJA(東京都港区)に出資しているさくらインターネット <3778> 、アシストスーツを製品化しているアクティブリンク(奈良市)に出資するパナソニック <6752> と三井物産 <8031> 、画像認識などでスポーツ分析を行うデータスタジアム(東京都港区)に出資するスカパーJSATホールディングス <9412> とD.A.コンソーシアムホールディングス <6534> [東証2]にも着目したい。

●セーレンやBBタワー、東洋BENGなどにも注目

 もちろん自身で出展する企業への関心も高く、セーレン <3569> 、ブロードバンドタワー <3776> [JQ]、ソースネクスト <4344> 、トレンドマイクロ <4704> 、電通国際情報サービス <4812> 、東洋ビジネスエンジニアリング <4828> 、京都機械工具 <5966> [東証2]、ロブテックス <5969> [東証2]、オークマ <6103> 、アマダホールディングス <6113> 、サトーホールディングス <6287> 、アルプス電気 <6770> 、ヒロセ電機 <6806> 、ニチコン <6996> 、興研 <7963> [JQ]、富士ソフト <9749> などが注目される。

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