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4318 クイック

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クイック---3Q増収・2ケタ増益、人材サービス事業が好調に推移


クイック<4318>は1月31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.6%増の156.20億円、営業利益が同12.8%増の25.72億円、経常利益が同12.8%増の26.00億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.2%増の17.24億円となり、売上高・利益とも同期間における過去最高を更新した。

人材サービス事業の売上高は前年同期比13.8%増の100.20億円、営業利益は同15.2%増の21.86億円となった。人材紹介においては、一般企業向け専門職・技術職の人材紹介の業績は順調に拡大した。また、病院や介護施設等を対象とした看護師紹介は、きめ細かな登録者対応や効果的なプロモーション等により、業績は堅調に推移した。人材派遣・紹介予定派遣・業務請負等は、看護師派遣及び保育士派遣とも順調に推移した。また、専門性の高いIT・Web関連職種やオフィスワーク等のパートタイム派遣も順調に推移した。

リクルーティング事業の売上高は前年同期比3.0%減の25.69億円、営業利益は同5.1%増の6.31億円となった。2021年3月卒業予定の大学生をターゲットとしたインターンシップサイトへの広告やイベントの取り扱い等が好調だった。また、中途採用領域も前期より本格的に取り扱いを開始したIndeedの取り扱いが大きく拡大し、正社員及びアルバイト・パートの求人広告の取り扱いも底堅く推移した。なお、派遣登録スタッフ募集のための一部メディアについて、18年12月より契約形態が代理店形態から販売委託形態に変更され、取扱手数料のみの売上計上となり、前年同期と比較して売上高が減少したが、仕入原価の広告掲載費を差し引いた粗利は順調に拡大している。

情報出版事業の売上高は前年同期比6.6%増の15.42億円、営業利益は同49.0%増の1.45億円となった。生活情報誌及び住宅情報誌「家づくりナビ」の業績はほぼ横ばいで推移した。また、前期下半期よりスタートしたIndeedの取り扱いは、人手不足に伴う旺盛な採用ニーズを背景に大きく拡大した。また、折り込みチラシ等のポスティングサービスが堅調だったことに加え、「ココカラ。」ブランドで展開するコンシェルジュサービスも、転職・家づくり・ブライダルの全領域とも業績が順調に推移した。

その他の売上高は前年同期比10.1%増の14.88億円、営業利益は同18.7%減の1.93億円となった。IT・ネット関連事業については、人事・労務に関する情報ポータルサイト「日本の人事部」の広告収入は堅調に推移した。また、子会社化のクロノスは、システムの受託開発やAI関連の研修の受注等があった。しかしながら、人員の投入及び経費の発生等により利益面は伸び悩んだ。海外事業では、北中米(米国及びメキシコ)において、人材紹介は順調に拡大したが、人材派遣は伸び悩んだ。アジア(中国・ベトナム)は、中国において相談顧問サービス等の人事労務コンサルティングの業績はほぼ横ばいだった。一方、ベトナムでは現地日系企業に対する日本人及びベトナム人の人材採用コンサルティングが好調だった。また、英国においては、英国から欧州企業への転職をサポートする国際間の人材紹介が順調に推移し全体的な利益は拡大した。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比9.2%増の209.40億円、営業利益が同13.1%増の29.20億円、経常利益が同4.7%増の29.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.5%増の19.95億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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