貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4318 クイック

東証P
2,374円
前日比
-5
-0.21%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.2 2.79 3.79 1.62
時価総額 453億円
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決算発表予定日

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クイック Research Memo(2):人材サービス業界は成長を再加速、同社は高い利益率を維持しながら成長を継続


■事業概要

1.会社概要と沿革
クイック<4318>は、就業希望者と求人企業を結び付ける総合人材サービスを事業としている。求人広告、職業紹介、派遣、請負の人材サービス4事業形態のほか、人事労務コンサルティングなど周辺事業も運営しており、同社と就業希望者・求人企業との接点は幅広い。中でも、看護師や建設関連のエンジニアなど、労働需給がタイトになりやすい専門職の人材紹介や派遣に強みがあり、「看護roo!」など同社の専門職向け求人サイトは人気を博している。そのほか、「日本の人事部」といった企業経営者・人事担当者向けポータルサイトや、海外では日系企業向けの人材紹介や人事労務コンサルティングなどの事業も運営している。

人材サービス業界は、リーマンショック後の低迷から抜け出し、アベノミクスと少子高齢化による人手不足を背景に成長を再加速している。中でも専門職への企業の求人ニーズは強く、派遣手数料などは上昇一途である。一方、就業希望者との接点は、スマホの普及などからネット求人サイトの伸びが著しく、フリーペーパーの増加は一服、従来型の有料求人情報誌や折り込み求人誌は低迷気味である。就業希望者の争奪戦は徐々に激しくなっており、人材サービス業にとって、就業希望者に役立つ情報が満載された魅力あるサイトの運営は必須となっている。このような環境の中、同社は今後も、業界内で相対的に高い利益率を維持しながら、成長を続けていくことが予想される。

同社は、1980年に(株)日本リクルートセンター(現リクルートホールディングス<6098>)出身の現代表取締役社長兼グループCEOである和納勉(わのうつとむ)氏により大阪で設立された。当初は社名をクイックプランニングと称し、関西でのリクルート代理店第1号として、求人広告代理業と採用教育に関するコンサルタント業務を開始した。事業は順調に拡大し東京や名古屋にも支店を出すほどに成長したが、1990年のバブル崩壊で転機を迎え現社名に変更、現在主力となっている人材サービス事業やリクルーティング事業へと多角化の舵を切った。2001年のジャスダック市場上場を弾みにM&Aを積極化、海外へと事業領域も拡大した。リーマンショックの難局を乗り切った後は専門性を強め、現在人気の看護師など専門職の紹介事業を本格化している。2014年に東京証券取引所市場第2部へ上場、同年第1部指定替えを経て、現在は第2成長期の中で事業領域の拡大を加速している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

 提供:フィスコ

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