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PER PBR 利回り 信用倍率
22.5 2.04 2.22 5.76
時価総額 302億円
決算発表予定日

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「最高益」予想なのに割安評価、ヒストリカルPERで見つけるお値打ち株 <株探トップ特集>


―今期営業利益“過去最高”予想の有望株をピックアップ―

 割安株を探すときに用いられる代表的な指標と言えば、PBR(株価純資産倍率)とPER(株価収益率)の2つが挙げられる。PBRが企業の保有資産から株価の割安度を測るのに対し、PERは企業が稼ぐ利益から株価の割安度を測る。今回は株価が1株あたり利益の何倍まで買われているかを示す「PER」に照準を合わせ、今期に営業利益が過去最高の更新を見込んでいる企業の中から、予想PERが低水準で株価に割安感があり、上値余地が期待できる銘柄群を追った。

●PERを過去平均との比較で分析

 PERは株価を1株あたり純利益で割ることで求められ、数字が小さいほど割安であると言える。今期の業績予想値から算出される予想PERを使うのが一般的だ。PBRは1倍を下回ると株価が資産価値より安い状態になることから割安と判断されるが、PERには何倍が割安という基準はない。業種平均や同業他社と比べることで割安か割高かを判断することになるが、足もとでは 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業績予想を未定としている企業が多く、企業間比較をすることが困難な状況になっている。

 そこで、ここでは個別銘柄における現在の予想PERが過去の平均値と比べてどの水準にあるのかに注目し、「株探」で新たに搭載したPERのヒストリカルデータを活用して割安成長株を探してみたい。以下では、時価総額2000億円以下の中小型株を対象に、(1)予想PERが過去3年の平均値を下回っている、(2)本決算月にかかわらず今期の営業利益予想が過去最高益を更新する見通しを示している、(3)予想PERが20倍未満、という条件を満たした7銘柄を紹介していく。

 ※併記した「今期予想PER」と「過去3年の平均PER」は7月27日現在の1株あたり純利益、株価から算出。

【富士ソフト】 今期予想PER:18.2倍 過去3年の平均PER:21.5倍

 富士ソフト <9749> は独立系のITソリューションベンダーで、上場子会社にサイバネットシステム <4312> 、ヴィンクス <3784> 、サイバーコム <3852> 、富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]の4社を擁する。20年12月期第1四半期(1-3月)はシステム構築分野で自動車関連や社会インフラ系の組み込み・制御系ソフトに加え、流通・サービスや製造業向けを中心とする業務系ソフトが好調で、営業利益は前年同期比13.1%増の44億5900万円に伸び、四半期ベースの過去最高益を14年半ぶりに塗り替えた。直近では上期営業利益の2ケタ増益観測が出ており、業績上振れ期待が高まっている。

【アルトナー】 今期予想PER:13.5倍 過去3年の平均PER:17.4倍

 アルトナー <2163> は自動車関連や電気機器業界に強みを持つ技術者派遣会社。6月8日に発表した21年1月期第1四半期(2-4月)決算は、売上高18億7400万円(前年同期比15.8%増)、営業利益2億6900万円(同51.1%増)と2ケタ増収増益を達成した。主要顧客メーカーの先行開発ニーズや技術者数の増加を背景に、稼働人員が前年同期を上回ったことに加え、テレワークの推進で交通費や会議費が減少したことも大幅増益の要因となった。21年1月期は売上高、営業利益ともに過去最高を更新する計画だ。技術者稼働率は5月97.4%、6月97.0%と第1四半期決算後も高水準をキープしている。また、今期配当は7期連続の増配を計画するなど株主還元の切り口でも魅力が高い。

【エーアイテイ】 今期予想PER:15.8倍 過去3年の平均PER:18.7倍

 国際貨物輸送を主力とするエーアイテイー <9381> は13日に21年2月期の第1四半期(3-5月)業績を発表。自粛経済下でアパレル関連の取り扱いは低調だったものの、日用品や生活雑貨などは好調だった。また、テレワークの導入による人件費などの抑制も奏功し、営業利益は4億3100万円と前年同期比で3割近い伸びをみせた。併せて、未定としていた通期の業績予想は売上高455億円(前期比1.1%増)、営業利益17億6500万円(同12.1%増)と増収増益基調が続く見通しを示し、自社株買いを実施することも発表した。これを受けて、株価は2月26日以来の900円台を回復したが、予想PERは3年平均を下回る水準にあり、上値余地は残っているとみられる。

【オリコンHD】 今期予想PER:7.2倍 過去3年の平均PER:9.8倍

 建設コンサル大手のオリエンタルコンサルタンツホールディングス <2498> [JQ]は、国内で防災・減災、維持管理、再開発業務、地方創生関連業務が順調に伸びているうえ、海外ではフィリピンやインドネシアの大型案件を継続受注するなど、足もとの受注状況は良好だ。20年9月期上期(19年10月-20年3月)の受注残高は前年同期比25.3%増の1506億2700万円と過去最高を更新している。また、前期まで6期連続で増配した実績を持つほか、3月までに15万株の自社株を取得しており、株主還元にも積極姿勢をみせる。相次ぐ豪雨災害などで国土強靱化への関心が高まるなか、同関連銘柄としても注目度が高い。

【クレオ】 今期予想PER:15.6倍 過去3年の平均PER:20.2倍

 ソフト開発会社のクレオ <9698> [JQ]は20年3月期の営業利益が10億4400万円となり、1999年3月期に記録した過去最高益を実に21年ぶりに塗り替えた。業務効率化ニーズの高まりや働き方改革の進展を背景に、主力の会計・人事給与パッケージソフトを中心とするソリューションサービスや大口顧客向け受託システム開発案件が増加したことなどが収益を押し上げた。21年3月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえて売上高155億円(前期比6%増)、営業利益11億円(同5.4%増)と保守的に見積もるが、中期経営計画では23年3月期に売上高180億円、営業利益18億円の目標を掲げる。クラウドやデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスを含めたソリューションサービスが牽引する新たな成長ステージに期待したい。

【クエスト】 今期予想PER:12.6倍 過去3年の平均PER:16.0倍

 クエスト <2332> [JQ]はコンサルティングからシステムの構築・運用・保守をワンストップで提供する独立系ITサービス企業。半導体や金融領域に強く主要顧客にはキオクシア(旧東芝メモリ)などがある。20年3月期は企業がDXを推進する動きが加速するなか、主力のエレクトロニクスや自動車・機械分野のシステム開発案件、金融・公共分野向けインフラサービスが増勢だったうえ、プロジェクトマネジメント強化による不採算案件の抑制や業務改善も進み、営業利益は7億3600万円(前の期比19.9%増)と過去最高を更新した。21年3月期は新型コロナウイルスの影響が懸念されるものの、クラウド化とデジタル化の進展を追い風に、連続増収増益を目指す。

【ビーエンジ】 今期予想PER:16.2倍 過去3年の平均PER:23.5倍

 ERP(統合基幹システム)システム構築を手掛けるビジネスエンジニアリング <4828> の20年3月期は営業利益段階で前の期比30.2%増の15億7300万円に伸び、4期連続の最高益更新を遂げた。企業の旺盛な戦略的IT投資ニーズを背景に、独ソフト開発大手SAPをはじめとする他社開発パッケージをベースとしたシステム構築や自社開発ERP「mcframe」のライセンス販売が好調だった。21年3月期の営業利益予想は前期比1.7%増の16億円と小幅増益の見通しだが、同社は期初予想を保守的に算出する傾向が強く、業績上振れに期待したいところだ。

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