信用
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4308 Jストリーム

東証G
377円
前日比
-4
-1.05%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
42.8 0.90 4.24
時価総額 106億円
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決算発表予定日

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Jストリーム Research Memo(2):自社CDNを基盤にインターネット動画配信システムを提供


■会社概要

1. 会社概要と沿革
Jストリーム<4308>は広く企業向けに、各種インターネット動画配信用のカスタマイズされたソフトウェア、及びインターネット上でライブストリーミングやオンデマンドストリーミングを流すためのプラットフォームを提供している。その基盤となっているのが自社で構築したCDN※で、大量のアクセスに対応可能な上、どのようなデバイスにもどのような環境下でも、高速で安定した配信を行うことができる。また、映像など配信するコンテンツの制作も行っており、コンテンツをアップするためのWebサイトや、配信のためのシステムも制作・開発、運用している。

※CDN(Content Delivery Network):動画などのコンテンツをインターネット経由で効率よく配信するために最適化された分散型ネットワークのこと。分散型のため大量のアクセスに耐えられる。


ISDN(Integrated Services Digital Network:統合デジタル通信網)がまだ先進的とされていた1997年、同社は、世界で初めてインターネットを利用したストリーミングによる動画や音楽の配信を行うことを目的に、トランス・コスモス<9715>、国際電信電話(株)(現KDDI<9433>)、(株)NTTPCコミュニケーションズ、米プログレッシブネットワークス・インク(現リアルネットワークス・インク<RNWK>)の出資により、リアル・ストリーム株式会社という社名で設立された。その後は、各種Web・映像関連の制作やシステム開発を行うことで利便性を高めるとともに、ストリーミングのパイオニアとして、常に最新の技術に対応し最先端のソリューションを提供する体制を構築してきた。


成長期にある動画配信システム市場で優位性
2. 動画配信システム市場と同社のポジション
インターネットによる動画配信市場は、ブロードバンド化やスマートフォンの普及、各種機器の高機能化・ハイスピード化に伴い、現在成長期にあると考えられる。その中で同社は、動画配信システムをワンストップで提供する専門企業という位置付けである。類似する企業は、米Brightcove(ブライトコーブ<BCOV>)やNTTスマートコネクト(株)、スキルアップ・ビデオテクノロジーズ(株)(ULIZA)など動画配信のプラットフォームを提供する企業である。そのほか、動画に限らず扱いサービスの幅広い米Akamai(アカマイ・テクノロジーズ<AKAM>)など外資系を中心とした大手CDN事業者、自社会員へのサービスとして配信を行っている大手ISP※、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>に代表されるクラウドインフラの提供事業者、大手コンテンツホルダーと提携して配信サービスを副次的に提供するポータルサイト事業者なども一部事業が被る。

※ISP(Internet Service Provider):有料でインターネットへの接続サービスを提供する事業者。


このような市場の中で、同社は長年蓄積してきたノウハウに加え、高度なセキュリティや安定した配信といった特徴を有している。同社の強みは、こうしたパイオニアとして歴史と経験に裏打ちされた「専門性」に加え、上場企業としての「信頼性」、動画の企画から制作、配信、分析までをワンストップでサポートする「利便性」??
にある。このため、国内のオンライン動画配信システム市場においてシェアNo.1(2015年1月デジタルインファクト調査)というポジションを誇り、顧客であるコンテンツプロバイダーや一般企業からの評価は高い。長く優位性を維持し成長を継続するため、同社は社員全員が共通の価値観を持つことを重視しており、コーポレートメッセージとして「もっと素敵な伝え方を。」を掲げている。これを実現するために、2017年の創立20周年を機に「JストリームWAY」を策定。社員が実践するべき「考え方」と「行動」を、CSO(Customer(お客様に対して)、Self(あらゆる場面で、個人として)、Organization(組織として、組織の一員として))を軸にした価値観への共通認識を構築することで、企業力の向上を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

 提供:フィスコ

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