SMBC日興証券の化学・繊維セクターのリポートでは、「原料安・円安」から「製品安・円高」への局面転換で、モメンタムは鈍化すると指摘。総合化学・合繊は第4四半期以降、モメンタム鈍化が不可避とみて、16年度期初計画は営業減益のガイダンスが相次ぐ可能性がある点に鑑みれば、目先バリュエーションの切り上がり余地が乏しいと解説。電子材料はファンダメンタルズと投資指標両面で買い材料が乏しく、ファインケミカルは原油やナフサなどの原材料価格下落メリットを取り込んでいるため、1ドル=110円でも16年度増益確保は可能と解説。
サブセクターについて、ファインケミカル>総合化学・合繊>電子材料の選好順位を据え置き、三井化学<
4183>、カネカ<
4118>、積水化学工業<
4204>のトップピックを継続している。
《MK》
株探ニュース