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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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【杉村富生の短期相場観測】 ─ 肝要なのはリスクを取る勇気!


「肝要なのはリスクを取る勇気!」

●材料は後から貨物列車に乗ってやってくる!

 当面は個別物色の展開だろう。すなわち、材料株を一本釣り的に攻める戦術だ。この投資方針は不変である。個人投資家の場合、インデックス(株価指標)を語っても始まらない。そのNYダウ日経平均株価ともに、高値波乱の状況に陥っている。この背景には急騰の反動に加え、相次ぐ気掛かり材料の出現があろう。

 なにしろ、昨年3月の安値(ザラバベース)比ではNYダウが88.1%(1万8213ドル→今年4月の高値3万4256ドル)、日経平均株価が87.8%(1万6358円→今年2月の高値3万0714円)の暴騰劇を演じた。値固めを行うのは当然だし、夏相場に向けて“身”をかがめるのは必要ではないか。

 チャート的には日経平均株価は下に放れた。保ち合い放れは放れた方向につけ、という。セオリーだと下値模索の展開になる。日銀のETF買い入れルールの変更(TOPIX型に完全シフト)の影響もあろう。投機筋は日銀の態度が曖昧なだけに、先物を安心して売っている。

 コロナワクチンの接種の遅れ、4都府県への緊急事態宣言、菅政権の求心力低下、東京五輪の行方(5月17~18日にIOCのバッハ会長が来日予定)などを懸念する声がある。ウォール街においてはバイデン政権のキャピタルゲイン課税強化方針、FRBのテーパリング接近、ビットコイン価格の急落などを気にしている。

 古来、材料は後から貨物列車に乗ってやってくる、という。まあ、株価の不振が言わせた面がある。突然出てきた材料ではない。「何をいまさら」といった話ばかりである。水準が高値圏なため、“水鳥の羽音”に脅えてしまう。よく見られるケースである。

●世界経済はコロナショックをほぼ克服!

 ただ、再三指摘しているように、世界経済は好調だ。コロナショックはほぼ克服されつつある。IMFによると、2021年の実質GDP成長率は世界が6.0%(20年はマイナス3.3%)、アメリカが6.4%(同マイナス3.5%)、日本が3.3%(同マイナス4.4%)、中国が8.4%(同プラス2.3%)と予想されている。

 改めて述べるまでもない。株価は実体経済を映す“鏡”である。企業業績は急浮上を示している。S&P500の21年第1四半期の1株利益は前年同期比25%増益との試算がある。これは18年第4四半期以来の2ケタ増益という。アメリカはコロナ前の姿に戻りつつある。国内では、5月に大型クルーズ船の寄港が再開される。

 確かに、目先はイベント(4月25日の衆参補欠選挙、26~27日の日銀金融政策決定会合、27~28日のFOMCなど)リスクが存在する。イベントリスクは避けよ、との教えは承知している。しかし、この局面では事前予想を覆すほどの変化があるとは思えない。やはり、肝要なのはリスクを取る勇気だろう。

 狙い目は? 元気なAbalance <3856> [東証2]、ゴルフダイジェスト・オンライン <3319> 、スノーピーク <7816> 、東京エレクトロン デバイス <2760> は順張りパターンの銘柄だ。好需給の直近IPO銘柄のFast Fitness Japan <7092> [東証M]、ネオマーケティング<4196> [JQ]、ビジョナル<4194> [東証M]はどうか。

2021年4月23日 記

株探ニュース

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