貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4188 三菱ケミカルグループ

東証P
898.6円
前日比
-17.5
-1.91%
PTS
898.6円
13:47 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.5 0.75 3.56 19.47
時価総額 13,536億円
比較される銘柄
住友化, 
三井化学, 
旭化成
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 森よりも木! 有望株は枝振りで厳選


「森よりも木! 有望株は枝振りで厳選」

●黄金の3ヵ月相場、米株堅調が支えに

 9月の日経平均の月足チャートは陽線で終わってくれた。しかも、嬉しいことに始値-終値で620円前後の幅があった。そして途中、年初来高値の更新も。

 2ヵ月連続陰線のあとの陽転。これは10月以降、12月の年末に向けて想定される「黄金の3ヵ月」相場の序奏と見てよい。

 米国市場の堅調高が続く可能性が高いからだ。

 なぜそんなことがいえるのか。27日、トランプ政権と共和党の議会指導部は、30年ぶりとなる大型の税制改革案で合意した。

 改めて書くまでもなく、これは米国経済の今後にとって非常に大きな意味を持つ。なにしろ現行の法人税率35%を20%に下げるのだ。企業にとってとんでもない経営支援策になる。

 減税は当然、財政の悪化を招く。しかし、減税により企業収益が増加、経済も活況となれば税収は減税分を上回って増える。

 これがトランプ政権の目論見であり、実際にそうなるかについてはもちろん異論のあるところだ。しかし、税率引き下げは世界的な流れになっていて、税率引き下げによる経済の活性化は十分あり得るものとして、受容されつつあるのだ。

 この点、日本ではまだ税は企業に負担させればよいとの意識が強く、29.97%と中華人民共和国25.00%、イタリア24.00%、イギリス20.00%、そして新たに米国も20%となれば、世界の潮流に遅れていることになる。

 日本も近い将来また法人税率の引き下げがあるだろうが、それはいつのことになるのか分からず、ここでは米国の法人税率引き下げだけに注目すればよい。

 それは結局、米国経済をさらなる活況に誘う可能性がある一方で、投資の世界では株価がさらに上昇し、バブルが生じてしまう恐れがある。

●円安への過度な期待は禁物

 それを回避するのに有効なのは、すでに約束されているFRBの保有資産縮小と、緩やかな金利の引き上げだ。

 これらはともにドル高・円安要因となるが、円の上昇力は非常に強いため、簡単には円は下げない。こう見た方がよく、輸出関連株への投資は難しいので、これからの秋&年末相場は輸出関連株という大まかなくくりではなく、「森よりも木を見よ」で対応したい。

 「木よりも森を見よ」はよく知られた投資のことわざだが、実際はどんな森にも枝振りのよい木がある。それを探した方が利益が増えやすい。

 では、いまはどんな木があるのか。まずは総合化学首位ながら、9月19日に高値をつけて以降、売られて失速したものの、いまはまた浮上の兆しを見せている三菱ケミカルホールディングス <4188> だ。

 特に業績に問題があるわけではないのに、市場が輸出関連株に関心を移したことで売られていた花王 <4452> もそろそろ蘇生してもよい頃だ。

 転職情報に強いものの、株価は期待外れの動きを続けていたエン・ジャパン <4849> [JQ]も、ようやく目覚め始めた気配があり、スローペースながら続伸が見込める。

 製品がネジであるため、他のもっと目立つ製品を製造する銘柄に隠れた格好になっている日東精工 <5957> も魅力的だ。このところさすがに正当に評価されつつあり、実力から見てさらにそれは高まりそうだ。

 すでに取り上げたが、私の好きな銘柄である日特エンジニアリング <6145> [JQ]も引き続き騰勢を保っており、押し目は見逃さないようにしたい。

 秋篠宮家の眞子さまのご婚約が内定したことから、来年の日本は結婚ラッシュになると考えられるため、ワタベウェディング <4696> 、テイクアンドギヴ・ニーズ <4331> に投資するのも良策になる。

2017年9月29日 記

株探ニュース

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