日触媒、上期最終を2.4倍上方修正、通期も増額

アクリル酸エステルのスプレッドの拡大や、高吸水性樹脂のスプレッドの拡大及び販売数量の増加などが上振れ要因となり、営業利益は前回予想値に対し90億円増益の150億円となる見込みです。また、税引前四半期利益は175億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は120億円となる見込みです。　2023年３月期通期の連結業績予想につきましては、上期の状況を踏まえ、足下の原燃料価格が前回予想値発表時の想定よりも高値で推移することを考慮し販売見通しを見直した結果、売上収益は、前回予想値に対し150億円増収の4,600億円となる見込みです。利益面につきましては、上期の上振れがあるものの、原燃料価格の高騰が想定以上に継続していることによるスプレッドの縮小や、アクリル酸及びアクリル酸エステルなどの製品海外市況が一定程度下落することを見込んでおります。これにより通期の営業利益は、前回予想値に対して50億円増益の250億円、税引前利益は300億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は200億円となる見込みです。　通期業績予想の為替レートは130円／米ドル、136円／ユーロ、国産ナフサ価格は81,800円／キロリットル（上期83,600円、下期80,000円）としております。　また、2023年３月期上期および通期の個別業績予想につきましても、同様の理由から上記のとおり修正いたします。配当予想について　2023年３月期の配当予想につきましては、中間配当金は前回予想の１株当たり90円から変更はありません。なお、期末配当予想については、ウクライナ情勢や原料価格の高騰、自動車減産の影響等、今後の業績動向を見極めたうえで、引き続き修正の要否を検討してまいります。　（注）上記の予想数値は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の数値は今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。