貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4112 保土谷化学工業

東証P
4,265円
前日比
+105
+2.52%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.1 0.74 1.76 5.22
時価総額 359億円
比較される銘柄
UBE, 
広栄化学, 
南海化学
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 刮目せよ! 躍動する“ミニバブル銘柄”


「刮目せよ! 躍動する“ミニバブル銘柄”」

●“森より木”の東京市場

 安倍改造内閣がスタートした。今回は中堅ベテランを揃え、安定感を出そうと腐心したのが明らかな布陣だ。

 マスコミの評価も、「仕事内閣」と悪い評価ではない。では、株式市場はどうか。これが意外に冷淡な反応を見せている。

 先週末は米国の7月雇用統計発表を控えていたため、積極的には買いにくい。こういう状況にあったことは考慮すべきだろうが、新内閣を高く評価するなら日経平均株価は少しぐらい反発しても良かった。

 しかし、それはなかったのだ。折角何とか実現した2万円の大台回帰も、わずか2日で終わってしまった。

 こう書くと、かなり悲観的な状況であるような印象を与えてしまうかもしれない。だが、実際にはそうではない。確かに全体はなかなか回復しない。この点はまず押さえておかねばならないが、個別では「個別ミニバブル銘柄」とでもいえる株が結構数多い。

 最近の例では、保土谷化学工業 <4112> があるし、私がよく取り上げる銘柄では、アウトソーシング <2427> や日本M&Aセンター <2127> 、TOKYO BASE <3415> 、ダイフク <6383> などがある。

 これらのうち、改めて驚くのはアウトソーシングの上昇ぶりだ。最近の値動きが素晴らしいだけではない。この株は2012年5月に267円の安値をつけたあと回復に転じ、この原稿を書いている時点では6150円の高値をつけたばかり。

 どれくらい上がったか。

 23倍だ。23%ではない。23倍だ。5年ほどでこれだけ上昇すれば十分過ぎるのではないか。しかもさらに上昇する可能性があるのだ(目先このまま上昇し続けるということではない。念のためにお断りしておきたい)。

●エプソン下落は仕込みの好機

 大事なのは、市場全体が低迷していても、前述したように「個別ミニバブル銘柄」が多数あるのが現在の東京市場ということ。引き続きこの点に注目して投資に取り組んでいきたい。

 そこで、どんな銘柄が有望か。まずは堅調高狙いの観点から、オリエンタルランド <4661> だ。最近東京ディズニーランドに家族連れで行ったという人の話では、夏休みでもあるため大変な集客ぶりだったとのこと。中国人と思われるお客も多く、インバウンド効果がまた復活しつつあるようだ。株も引き続き期待が持てる。

 建設機械用フィルターに強く、世界首位の技術力と実績を持つヤマシンフィルタ <6240> も、目先少し反落はあるだろうが、続伸確率が高いと見る。

 歌舞伎興行が順調な松竹 <9601> も魅力的だ。この株は昔から仕手性が強く、ファンも多いため思い出したように積極買いが集まることがあり、いまはそれに期待してみたい状況だ。

 そして、ショーボンドホールディングス <1414> だ。橋梁やビル、コンクリート建造物の補修に強い会社で、業界首位だ。それだけにいまは全国各地で発生する風水害によるコンクリート建造物の破損がある。それらを全部この会社が補修するわけではないものの、もっとも頼りにされている会社だけに受注拡大は必至であり、株も引き続き上昇トレンドをキープすると見る。

 日経225銘柄に東芝 <6502> [東証2]に代わって選ばれながら、株価は下げてしまったセイコーエプソン <6724> も、ここで拾っておけば報いられる確率が高い。225銘柄に新たに採用された以上、今後次第に買い戻される。こう見てよいからだ。

 最後に東証2部にも目を向けておこう。メッキ用薬品首位の上村工業 <4966> [東証2]だ。メッキ機械装置も手掛けていて、いまはどちらも好需要が続いているため株も魅力的だ。

2017年8月4日 記

株探ニュース

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