貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

4021 日産化学

東証P
5,715円
前日比
-164
-2.79%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.6 3.63 2.87 1.21
時価総額 7,932億円
比較される銘柄
三菱ケミG, 
三井化学, 
住友化

銘柄ニュース

戻る
 

個人投資家株師孔明:環境保護の鍵を握るバイオマスプラスチックの普及で関連銘柄が上がる?【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株師孔明」氏(ブログ「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

----

※2018年9月5日18時に執筆

【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。

近年、プラスチックによる海洋汚染が世界的な問題として深刻化している。

漁業資源などへの悪影響緩和が強く求められるなか、環境に優しい次世代プラスチックとして、バイオマスプラスチック(バイオプラスチック)の利用増が期待される。

すでに米スターバックスでは、2020年までに使い捨てプラスチック製ストローの使用の廃止を発表。ホテル大手のハイアット、マクドナルドなどの企業もストローの全廃や紙のストローへの切り替えに乗り出している。

2030年には180兆円規模にまで成長すると言われているバイオエコノミーは、今後注目のテーマ株になっていく可能性は高い。

経済的な観点としてはもちろんだが、地球に住む人間として環境保護の鍵を握るバイオマスプラスチックについて、理解を深めていこう。


■環境省がバイオマスプラスチック設備導入企業を支援

環境省は、バイオマスプラスチック製品の開発企業などに対して、設備投資費用の一部を補助する制度を2019年度に創設する方針を固めたと報じられた。具体的には、最大で設備投資費用の3分の2を環境省が補助するという何とも太っ腹な内容(最終的にどうなるかは未定)。

実際に制度が創設されれば、先行投資に伴うコストへの懸念が和らぎ、バイオプラスチック製造に意欲を示す企業が増えることが期待される。

マイクロプラスチックによる海洋汚染が漁業資源を減少させれば、水産物消費の多い日本にとってマイナス面が多い。

海外で従来型プラスチック製のストロー廃止の動きが強まる中で、日本でも環境への配慮が加速する可能性が高まっている。


■外食大手すかいらーく<3197>が2020年までに順次プラスチック製ストローを廃止へ

外食大手のすかいらーく<3197>は、2020年までに順次プラスチック製のストローを廃止する方針を示した。まずはガストにおけるドリンクバーに備え付けのプラスチック製ストローを2018年末までに全廃する予定だ。

その後もストローの廃止を進め、2020年には全業態でストローを廃止予定としている。

ストローを使用しないとのみづらい飲み物などに対してはストローを提供するものの、従来プラスチック製ではなく、バイオマスプラスチック製ストローなどが検討されることとなる。


■注目のバイオマスプラスチック関連銘柄

<3407>旭化成
多数の化学製品を製造しており、住宅メーカーとしても一定の存在感を発揮している。

傘下企業が植物由来原料バイオマスのプラスチックコップ「グリーンプロマックス」を提供しており、関連銘柄として挙げられる。バイオマスプラスチック関連銘柄としての特徴は、企業規模が大きいことから大手外食チェーンなどから大規模生産を求められた際にも対応が容易と考えられる点も魅力だ。

<4021>日産化学
電子材料等の製造で定評がある銘柄で、連続増配を実施して株主還元を強化、研究・開発に対する姿勢も積極的だ。

バイオプラスチック用の結晶核剤「エコプロモート」を手掛けている事から関連銘柄として挙げられる。環境省からの支援も活用しながらバイオマスプラスチック製品の開発を進めれば、中長期的な業績成長につながる可能性がある。

<3405> クラレ
樹脂製品などを製造する化学メーカーで、プラスチック製品も多数製造、高機能製品も少なくない。

現在は、バイオマス原料由来のガスバリア材「PLANTIC(プランティック)」を製品として取り扱っており、高いバイオマス度が評価されている。バイオマスプラスチック製品の開発に当たっては、費用面では環境省からの補助が期待されるが、技術面ではクラレのような高いプラスチック製品製造技術を有する企業が重要な役割を果たしうる。

2017年には株価がバブル期の高値を更新していることからも、着実に成長を遂げてきたクラレにさらに成長余地があることがうかがえる。


■総括

日本は、欧米の先進諸国と比べて環境に配慮した取り組みで遅れをとっている分野が少なくない。

しかし、2020年東京五輪時に世界からの関心を集めることもあり、着実に環境に配慮した取り組みが進みつつある。

バイオマスプラスチック関連銘柄の動向は、バイオマスプラスチックの利用がどの程度進むかをにらみながらチェックしておきたいところだ。


-----------------

その他の細かな情報・展望は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。

最新のテーマ株や注目している仮想通貨などもブログにて多数紹介中。
ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、HERO、ICO、人工知能(AI)関連銘柄、防衛関連銘柄、EV関連銘柄、フィンテック関連銘柄、トランプ関連銘柄、ドローン関連銘柄、VR関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、IoT関連銘柄、ブロックチェーン関連銘柄、東京オリンピック関連銘柄、VR関連銘柄、自動運転関連銘柄、仮想通貨関連銘柄、ビットコイン関連銘柄など。

興味をもたれた投資家の諸兄姉に目を通して頂き役立てて頂ければ幸いである。
----

執筆者名:株師孔明
ブログ名:株師孔明の株&仮想通貨ブログ
ツイッター:@kabusikoumei

《HT》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均