貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4005 住友化学

東証P
328.3円
前日比
-10.5
-3.10%
PTS
330円
23:47 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.46 2.74 8.74
時価総額 5,438億円
比較される銘柄
三菱ケミG, 
レゾナック, 
三井化学

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【植木靖男の相場展望】


「中間反騰は近いか」

●国内景気の先行きに黄信号

 株式市場は大波乱局面を迎えている。当初は9月8日終値1万7427円で底入れと期待したが、9月末にかけて急落、あっさりと1万7000円大台を割り込んでしまった。

 7月以降の下落は、中国株の急落、米利上げに伴う混乱、そして独フォルクスワーゲンのスキャンダルと海外からの悪材料が相次いだことによる。“悪いときには悪いことが重なる”を地でいったもの。

 もっとも、なにも悪材料は海外からだけではない。国内でも4-6月期に続いて7-9月期もGDPマイナスとの懸念もあり、国内景気の先行きに黄信号が灯っている。好調とされた企業収益も下方修正が予想される企業が散見されている。

 これを受けて、市場の70%を占める海外勢が撤退を始めている。海外での損失を利が乗っている日本株売却で埋めるための売りもあって、ここ6週連続で高水準の売り越しと需給関係も悪化している。結果として、株価は安倍政権誕生前後の12年11月安値からの上昇分の3分の1を消してしまった。

 ここまで下げると、値幅ではほぼ下値に届いた感もある。それに、いま市場ではやされている悪材料は、すでにかなり株価に織り込まれたのではないか。

 いうまでもないが、株価は悪材料を最悪の状態まで想像して瞬時に織り込もうとする習性がある。今後、新たなサプライズ材料が顕在化しない限り、下値は限定的といえよう。

 もっとも、市場ではリーマンショック後の09年3月安値からの6年越しの上昇が終焉したとの見方が増えている。仮にそうだとすれば、いずれもっと深い押しがあるとみてよい。僅か20%押しぐらいで済むとは思われないからだ。

●高まる中間反騰への期待

 ところで、先行きはともかく、株価の習性からすれば中間反騰への期待は大きい。それには、いくつかのハードルが待ち受けている。

 まずはテクニカル的には、数日間の連騰が必要だ。1~2日の連騰ではモノ足りない。次のハードルは、1万8000~1万8500円処のフシを、どのような値動きで突破するかだ。

 またマクロからは、仮に米利上げとなれば世界経済、市場に混乱が起きるリスクがある。そうなれば安全通貨の円が買われよう。日銀は追加金融緩和に追い込まれる。だが、それは中間反騰には是非不可欠なのだ。

 ともあれ、中間反騰スタートのゴングが鳴るのは近いとみたい。物色対象は、ここへきて戻りの早い銘柄に注目したい。アコム <8572> 、住友化 <4005> 、森永 <2201> などか。

2015年10月2日 記

株探ニュース

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