貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3951 朝日印刷

東証S
901円
前日比
-23
-2.49%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.6 0.59 3.88 692
時価総額 210億円
比較される銘柄
昭和パックス, 
古林紙, 
笹徳印刷

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炎のファンドマネージャー注目低位銘柄!【投資情報マガジン「炎の投資情報」より】


※本稿は、投資情報マガジン「炎の投資情報」~プロが導くお金創造のための投資情報~(CLUB FISCO提供)に掲載された過去記事(2016/11/28発行号)からの抜粋版です。
株価等も掲載当時の価格ですのでご注意ください。


■炎の注目低位銘柄

全体相場に連動して上昇する銘柄があるかと思えば、逆行安を演じる銘柄もあるなど一筋縄にはいかない相場になっています。

相場の潮流につこうとする投資家の心理からは、動かない銘柄を切って、動きそうな銘柄に乗ろうと短期的な取り組みをされているのはわかりますが、ここでは中期的な視点で取り組むべきかと考えています。

ここでは、ちょっと気になる注目低位銘柄をご報告します。

●1.古林紙工<3944>(ふるばやし しこう 東証2部)

紙やプラスチック素材を用いた印刷紙器のパッケージング総合大手メーカーの老舗。来年が設立70周年。上場は1962年。
類似企業はトーイン<7923>(JQ)、野崎印刷紙業<7919>(東証2部)、朝日印刷<3951>(東証2部)、ザ・パック<3950>(東証1部)など。前2社は収益低水準が続くが、後2社は高収益を誇る。

今期業績は期初計画の経常利益3.6億円から4.3億円に19%上方修正されましたが、これは中間期の経常利益が期初計画の1.8億円に対して2.1億円となったことが背景にあります。
中間期が増益となったことで通期の業績も増益に変わる可能性がありますが現状は前期の経常利益4.41億円に対して小幅減益を見込んでいます。
中国ビジネスがリスク要因になりますが、指標面では今期予想PER6.4倍、実績PBR0.27倍、予想配当利回り3.06%の株価水準は評価の余地があります。
発行済み株式数は1776.8万株ですが、自己株取得に熱心で現在の自己株は703.5万株にも達していますので、これを加味した実質時価総額は17.5億円に留まっているからです。
同社の評価が低いのは有利子負債が35億円と保有現預金11.9億円に比べ多いことによると考えられます。一方で保有する投資有価証券は41.5億円にも達しており、この点の評価が不足しています。
同社の投資有価証券の内訳は有価証券報告書に開示されていませんので、この中身が問題ですが、それについては現在問い合わせ中です。

同社の株価はバブル形成期の1988年4月に1300円でピークを打ち、その後は下降トレンドを描いてきました。直近は2012年5月の安値95円から2015年の224円まで上昇。その後また調整が見られます。
直近の安値6月16日の128円から先週の高値166円まで3割の上げを見せていますが、年商160億円、経常利益4.3億円に対して時価総額は17.5億円という水準には割安感があります。
このところの業績は比較的堅調な推移が続いています。問題は流動性で出来高が薄い点がネックです。
トーイン(時価総額24億円、今期経常赤字)や野崎印刷紙業(時価総額23.6億円、今期経常利益2億円)との比較でも同社の評価は低いと感じられます。参考までに類似2社の状況を掲げておきます。それぞれに誰も見向きもしないような地味なビジネスのようですが、それでもどこかに企業価値が見出せるかも知れません。

トーイン<7923>
今期1億円の経常黒字を60百万円の赤字に下方修正。2期連続の赤字となる見込み。時価総額24億円 現預金25.7億円、投資有価証券18.35億円、有利子負債37億円、15円配当、配当利回り3.4%、バブル崩壊後の1991年11月に株式上場。その際に株価5000円をつけ、以来一貫して株価は下落。上場時の時価総額は342.5億円。公開価格を一度も上回ることなく今日に至る。株価は配当利回りで下支えされているが、業績の向上がなく、株価も流動性に欠けており人気薄。

野崎印刷紙業<7919>
包装資材や紙器・紙工品の大手。創立75周年の老舗。1961年の上場でバブル時代の1990年5月に株価は1770円でピークをつける。その後一貫して株価は下落傾向を辿る。今期の業績は第2四半期の停滞で下方修正の可能性。通期2億円の経常利益計画に対して進捗率は22.7%。時価総額は22.7億円で2.2%の配当利回りが下支え。


●2.多摩川HD<6838>

今期の予想配当金は1.5円から3円。12月12日に中間期説明会を開催予定。個別面談を29日に予定。5G関連銘柄として先般人気化した後、調整気味に株価は推移。時価総額は48.8億円。業績向上に向けた熱心さは伝わってくるが、再生可能エネルギーなど不透明感あり、評価は一気に高まってこないが5G関連としての評価は今後、徐々に高まると期待。75円から145円まで株価急騰後の調整場面でその中間値110円が下値のメド。流動性も高く、ここからの下押しは基本的には買い方針で良さそう。145円の直近高値はいずれ抜くとの期待を持つことにしたい。

(出所:投資情報マガジン「炎の投資情報」2016/11/28発行号より)

※投資情報マガジン「炎の投資情報」は週1回発行。「株式・為替・原油相場動向」や「先週の活躍株チェック」、「企業取材メモ」など、投資に関する独自情報が掲載されている。

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 提供:フィスコ

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