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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3950 ザ・パック

東証P
3,665円
前日比
+15
+0.41%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.9 0.98 3.22 3.50
時価総額 729億円
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 悪材料を跳ね返す「黄金の3ヵ月」!


悪材料を跳ね返す「黄金の3ヵ月」!

●2万円大台奪還へ順調な足取り

 11月相場の日経平均の月足チャートも陽線で終わる確率は99.9%だ。これで10月に続いて2ヵ月連続の陽線。素直に喜びたいが、もちろんこれで満足できるものではない。ここからさらに連騰してもらわねばならないからだ。それにはまず2万円大台の奪還、6月高値2万0952円の突破、と進んでもらわねばならない。

 その可能性はどうか。順調に達成に向かっていると言える状況だ。いまだに現状を悲観的に見る投資家が多く、特に個人投資家はなかなか買い越しに転じて来ないようだが、実際の市場はそれを無視する格好で次第に水準を高めている。

 正直、いまはいつ急反落してもおかしくない状況だ。パリでのISによるテロの発生、トルコによるロシア軍機の撃墜。ともに市場の大幅下落要因となってもおかしくない事件だった。ところが、市場はどちらに対してもさほど反応しなかったのだ。

 国内にしても、かつて大物仕手としてその名を馳せた加藤晃氏とその家族の逮捕、そして「物言う株主」として知られた村上ファンドの村上世彰元代表による株価操作疑惑で、その長女絢氏が代表を務める投資ファンドなどの関係先に対し強制捜査が相次いで行われた。犯罪性がどこまであったのかはこれから明瞭にされることになるが、両事件とも投資意欲に水を差すものだったのは確か。市場への影響が案じられたが、実際は関連株が下げたものの、全体にはほとんど影響がなかった。

●しっかり収益を支える製品・サービスを持つか?

 つまり、いまは悪材料、気掛かり材料に強い相場。こういうことになり、やはり今年も秋から年末にかけ、「黄金の3ヵ月」相場が訪れていることになる。

 背景となっているのは、もちろん米国経済の緩やかな成長。11月24日に米商務省が発表した15年7-9月期GDP統計改定値によると、同国の実質GDP成長率は前期比年率+2.1%と、速報の同+1.5%から上方修正されていた。

 これはもちろん12月利上げ実施の可能性を一層高めるとともに、ドル高・円安要因ともなるデータ。それにしては円は対ドルでなかなか123円台や124円台に下げないものの、市場はいずれ下落すると見て収益増予想の中堅銘柄を中心に買いが入り続けている。

 こんな状況下、注目したいのは地味ながら堅実に需要を伸ばすことで収益をしっかり支える製品、サービスを持つ企業として、フレキシブルプリント基板が好調なフジクラ <5803> 、セラミックコンデンサが好調な太陽誘電 <6976> 、オフィス家具が好調な岡村製 <7994> 、スライド扉冷凍庫の需要が好調な大和冷 <6459> 、そして百貨店や専門店向け紙袋需要が好調なザ・パック <3950> などが魅力的だ。

 新興市場銘柄では、乳幼児向け知育玩具が好調なピープル <7865> [JQ]になる。

2015年11月27日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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