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3941 レンゴー

東証P
1,170.0円
前日比
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 先高サイン点灯、悪材を織り込み反発へ


「先高サイン点灯、悪材を織り込み反発へ」

●貿易摩擦懸念の下げは一時的、6月は正常運転に

 残念ながら5月の日経平均株価の月足チャートは陰線に終わってしまった。

 月末になって、二つのネガティブ材料が急浮上したためだ。

(1)イタリアなど南欧諸国の政局混迷により金融危機懸念が急浮上した。

(2)米国がこれまで実施を先送りしていたEU、カナダ、メキシコからの鉄鋼、アルミの輸入に対する関税引き上げの実施に踏み切った。

 すでに(1)については、イタリアのマッタレッラ大統領が法学者のジュセッペ・コンテ氏と会談、コンテ氏が首相就任を受諾したため、政局の混乱は収まる方向だ。

(2)についてはEU、カナダ、メキシコなどが猛反発。今後、米国製品に報復関税を課すことになろうが、結局は中国同様に米国に譲歩せざるを得なくなると見てよい。米国経済への依存度が高い以上、最大顧客である米国に本気で逆らうことなどできないからだ。

 こう考えると、貿易摩擦懸念による市場の下落は一時的なものになり、6月相場は正常運転になる可能性が高い。

 実際その兆しはすでに見えてきている。日経平均が5月31日、 TOPIXが同31日、週末の6月1日と小幅ながら上昇したのだ。

 前述したようなネガティブ材料があるにも関わらず、小反発する。これは市場がそれを織り込んだことを意味しており、先高要因と見てよい。

 しかも、指標に連動する日経平均ETF(日経225連動型上場投資信託 <1321> [東証E]など)やTOPIXETF(野村東証指数 <1306> [東証E]など)もそれらに素直に連動高している。

 これらが示すのは、主要指数が75日移動平均線を下値支持線として反発に転じた――こういうことになり、25日移動平均線からの反発よりも、信頼度が高くなる。

●回復相場を視野に指数連動型ETFに注目

 ところで、ETFで思い出したのだが、NEXTNASDAQ-100 <1545> [東証E]の値動きを見ておられるだろうか。東京市場のETF市場に上場されているそれは、実に素晴らしい上昇を続けている。この8年ほどで5倍以上というパフォーマンスだ。

 そこで、ここでの注目銘柄は、まずは同ETFだ。すでに高値にあるのだが、なにしろ NASDAQ市場に上昇されているトップ100企業(時価総額で選ばれている)の株価が指標化されているのだ。世界最強企業がパックされているようなものであり、目先時々反落はあろうが、さらなる高値が見込める。

 同じくETFでは、ここはやはり日経平均ブル2倍上場投信 <1579> [東証E]やNEXT日経平均レバレッジ <1570> [東証E]が魅力的だ。ただ、これらは日経平均の倍速で動くため、下げた時に損失が膨らみやすい。そのため、実際の投資では、下落に備えて買い下がり資金も用意して投資したい。

 普通の株式では、5月30日まで緩やかに浮上を続けていたものの、その後反落したレンゴー <3941> が拾いどころにある。段ボール需要は宅配便などの増加で拡大を続けているだけに株価も再浮上が見込める。

 週刊誌を見ると、食品の安全についての特集がよく見られる。それでも正直どれが安全でどれが危険なのか見分けにくいため、糖類制限、添加物注意、なるべくタンパク質、豆製品の摂取を心掛けている。そこで、注目は不二製油グループ本社 <2607> だ。油脂大手だが、大豆製品にも展開している点に着目だ。

  リチウムイオン電池に対する市場の関心はかなり薄れてしまっているが、同製品は電気自動車には不可欠。この点を考えれば関連株の日本カーボン <5302> の続伸力はなお強いと見てよい。この会社はリチウムイオン電池向け負極材に強いからだ。

 最後にややリスクの高い銘柄を。プレスリリース配信サイト「PR TIMES」を運営するPR TIMES <3922> [東証M]だ。

 自社の新製品発表などのためにプレスリリースを利用したい中小企業は多い。しかし、大手新聞はなかなか敷居が高く、掲載してくれない。そこで利用が拡大しているのがこの会社のサイト。利用企業が急増中であり、今後も当面それが続くと見てよく、株価も続伸が見込める。ただ、目先はさすがに高いため、小反落を待ちたい。

2018年6月1日 記

株探ニュース

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