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3928 マイネット

東証S
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09:19 04/19
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16.8 2.42 17.08
時価総額 28.7億円
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決算発表予定日

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【実況!決算説明会】マイネット<3928>---1Q決算(2018年1-3月期)(1/5)


このコンテンツは、マイネット<3928>の2018年12月期第1四半期(2018年1-3月期)の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。5本に分けたコンテンツの1本目です。


皆様こんにちは。
本日はマイネットの決算説明会にお越しいただきまして誠にありがとうございます。

今回は、少し大きなインシデントがあった上で、そこを明けたところの一番最初の説明会でございます。こちらにも記載がございます通り、当社のサーバーに向けての不正アクセスが3月1日に発生いたしました。
その後、13タイトルに影響が及び、シャットダウンするという状態になりました。

当社が運営しているタイトルの約3分の1を占めるタイトルが一旦操業停止するという事態に見舞われたわけです。
そこに対して、当社はしっかりと真摯に事態に向き合い、セキュリティー対策などを施しまして、およそ半月から約2ヶ月の期間においてタイトルの復旧を実施し先般5月11日に、インシデントの完了報告を皆様に申し上げたところでございます。

このインシデントにつきましても、本日ご報告申し上げまして、その上で今回の決算に及ぼした影響、及び当社の財務状況、着地した状態などについてもご案内させていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

では早速、今回大きくは2部に分かれております。
まずは、この不正アクセスにまつわる決算の影響です。ここについては第1部。第2部が平常の四半期ごとの決算の説明のお話をして参りたいと考えております。

ではまず、今回の当社サーバーへの不正アクセスの概要と業績予想の修正について申し上げます。
まずこちらは、5月11日に完了報告、少し分厚めのものを出させていただきました。
詳しくはこちらをご参照いただければと思っているところですが、大くくりに申しますとこの通りでございます。
当社のサーバーに対して2度の不正アクセスがございました。
それに当たって3月3日の18時から13タイトルのサービスが停止いたしました。
直接的な原因は悪意ある何者かの第三者による当社グループのネットワークへの不正アクセスによるものですが、当社の内部のアカウント管理や、アクセスの制御に一部不十分な点があったということは強く反省をし、こちらに対しては、二度と同じ事を起こさないよう、万全の抜本的な対策を施して参る考えでおります。
そして今現在もすでに、順次ロードマップをひいて抜本対策を進めている最中でございます。

簡単に申しますと、この図で犯人としている外部の第三者が当社の情報取得元、ビジネスチャットツールやグループウェアからIDパスワードを盗用していたようです。
それを用いてVPNのアクセスでサーバーの方に入られ攻撃を行われたという内容のものでございます。
悪意ある第三者によるものであるという側面はあるものの、当社としては、この盗用であったり、VPNのログインであったり、そのあとの攻撃にいく段階において、当社がよりハード的にもソフト的にも対策を打てていれば、起こせなかった、ないしは被害を最小に食いとめることができた内容であったというふうに強く反省をしております。
こちらに対する対策をこれからしっかりと取っていくということが必要と考えております。

約2ヶ月の時間をかけまして、全13タイトルの復旧が進行いたしました。現在、13のうちのある1タイトルにおいて、一部プラットフォームで復旧がまだできていないのですが、それを除き、全体の98%は復旧したという状態になっております。これをもって、一旦完了報告というものを申し上げた状況にございます。

そんな不正アクセスが当社の第1四半期の業績に与えた影響として、最終利益ベースで合計31.4億円の影響が発生しております。
ただ、インシデントによって本当にキャッシュが減るような何らかのマイナスに関しては6.8億円となっております。
売上総利益の推定逸失利益部分と、協業先への補填等に関してはキャッシュを伴うもの、それ以外については帳簿上のものになっております。

こちら第1四半期の時点、先ほど申し上げた当社の運営タイトルの約3分の1にあたる13タイトル。これは、1年半前にクルーズ社から買い取ったタイトル群、それそのものです。ひとくくりの元クルーズタイトル郡が攻撃の対象となっておりますが、これに関しましては、監査の方針に基づいて、ごく保守的に13タイトルにまつわる資産は一斉に減損をするという措置を取りました。それによって見込まれていた繰延税金資産の取崩しをも行い合計31億円という大きな最終利益のマイナスがこの第1四半期に出ておるものでございます。
こちらがその影響の金額となっております。
やはり3月の1ヶ月間は、当社タイトルのうちの3分の1が操業停止となっておりましたので、売上や営業利益、事業業績の方も1ヶ月分の3分の1分がガシャっとゼロになっているというのが申せる状態で、それゆえの一時的な現象というのが発生しているというところが全体で見てとれます。


そんな中、今回のインシデントを超えて現在の業況等も踏まえまして、今回2018年12月期通年の業績予想を今回発表させていただいております。
通期で見ると、やはり今回のインシデントの影響が大きいです。大きい故に全体としては赤字の着地となっております。
ただし、この1月から6月の上半期のうちに、今回インシデントで起きた部分の影響、ないし、悪材料のすべてを出し切った状態で下半期以降は黒字にするということを目指していく、そういう計画の組み立てになっております。


ただ、今申し上げておりました不正アクセスの発生そのもの、それに対するセキュリティーとしての不十分さ、そこに対するけじめ。そして、今回の会計処理、大きなマイナスを計上するに至った決算。この責任をとりまして、私代表取締役上原仁の1年間の役員報酬を今回の任期(4月に再任をいただいてから次の3月までの1年間)は無報酬とさせていただく決定をいたしました。


一つはこの不正アクセスが起きました。その不正アクセスからの影響がありました。悪いものは全部出し切ってしっかりと経営としてのけじめをつけて、ここから先はすべて上の方向を向いていけるようにするというふうにしたのが今回のアクションでございます。


さて今後についてということでお話させてください。
まず抜本的なセキュリティーの対策。私の直轄のプロジェクトを発足して、業界の中でも大変実績のある外部専門チームに支援を全面的にいただいて、相応の金額の費用も立てて、抜本対策を実施して参ります。
これまでのセキュリティー対策水準自体に反省が多くございますので、こちらを抜本的に見直し、対策水準を向上させ、そのうえでセキュリティガバナンス、マネジメントシステム、ハード・ソフトのところをしっかりと整えていく。これは今期1年間、通年を通じて、この対策を打っていくアクションになって参ります。

《FA》

 提供:フィスコ

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