信用
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3926 オープンドア

東証P
711円
前日比
-32
-4.31%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
3.97 89.83
時価総額 222億円
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決算発表予定日

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オープンドア Research Memo(3):国内最大級の旅行比較サイト「トラベルコ」の運営が事業の軸


■事業概要

同社グループは、オープンドア<3926>と連結子会社ホテルスキップとの2社で構成され、旅行関連事業を主力事業として展開している。同社は旅行比較サイト「トラベルコ」のほか、海外向け多言語旅行比較サイト「Travelko」、伝統工芸品紹介サイト「GALLERY JAPAN」の運営を行っており、ホテルスキップは海外及び国内ホテルの予約、手配、販売等を行っている。

1. トラベルコ
(1) 概要
「トラベルコ」は、国内外350以上(2017年3月末現在)の予約サイトと連携し、海外及び国内のパッケージツアー、ホテル、格安航空券、ダイナミックパッケージなどのほぼすべての旅行商品をオンラインで一括して検索・比較することができる旅行メタサーチサイトである。レジャー・ビジネス・格安・5つ星など、あらゆる目的に応じたプラン・チケットを網羅していること、パッケージツアー、ホテル、格安航空券等の各旅行商品のジャンルごとの横断検索ができることなどが特徴である。併せて、海外在住のガイド等の現地のプロによる現地ロコミ情報や旅の情報ブログを掲載し、旅行に関してユーザーが求める情報をすべて網羅できるように構築されている。

(2) ビジネスモデル
同社の収入は、従量課金収入、固定課金収入、広告収入の3つで構成されているが、同社では固定課金収入から成功報酬型の従量課金への転換を進めており、2017年3月期は従量課金収入が約80%を占めている。

a) 従量課金収入
「トラベルコ」経由で旅行商品を購入した場合等の成果に応じて、同社が旅行会社から手数料を受け取る、成果報酬型の契約である。

b) 固定課金収入
「トラベルコ」への旅行商品の掲載において、登録可能コース数に応じた掲載料を同社が旅行会社から手数料を受け取る、月額固定型の契約である。

c) 広告収入
「トラベルコ」の広告スペースに広告を掲載し、得意先企業から掲載料を受け取る契約である。

(3) 売上高推移
当初、「トラベルコ」は海外旅行が主力であったが、国内旅行も価格競争力の向上により拡大してきている。近年は海外、国内ともに伸びており、バランスがとれた売上構成になっている。海外または国内それぞれの人気の変化や、テロ等の突発的事象による市場のトレンド変化にも柔軟に対応でき、為替変動にも強い構成となっている。

(4) 利用者数推移及びユーザー属性
月間平均UU数※の推移を見ると順調に推移しており、2016年3月期の308万人から2017年3月期の373万人へと順調に拡大している。なお、ユーザー層を見ると、価格と内容に最もシビアなF1層からの支持が高いのが特徴である。

※UU(Unique User)数は、Webのアクセス数の単位の一つで、特定のユーザーが、同一のデバイスでひと月の間に何度訪問しても、1人としてカウントする。


2. Travelko
Travelkoは海外、及びインバウンド市場をターゲットとした海外版トラベルコである。海外在住者が日本へのインバウンド旅行を探す際にはもちろん、自国内及び他国への旅行を探す場合にも利用でき、日本在住の外国人の旅行探しにも役立つ。英語、中国簡体字、繁体字(台湾)、繁体字(香港)、韓国語にも対応している。2016年6月にブランドイメージの統合のため、従来の「HOTELSAURUS」から「Travelko」に名称を変更し、ブランドイメージの統一によるブランド力の強化を図った。

3. GALLERY JAPAN
GALLERY JAPANは海外及びインバウンド市場をターゲットとした日本の“伝統工芸作品”を世界へ紹介するサイトである。日本が誇る伝統美の1つを日本だけでなく世界に向けて発信するため、日本語と英語で展開している。公益社団法人日本工芸会の協力を得て、人間国宝(重要無形文化財保持者)や工芸作家が、丹精込めて作り上げた陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・ガラス・七宝などを作品ごとに紹介するとともに、作風や経歴など作家の情報も発信している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)

《NB》

 提供:フィスコ

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