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3924 ランドコンピュータ

東証P
784円
前日比
-8
-1.01%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.7 2.65 4.21 37.61
時価総額 141億円
比較される銘柄
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DTS
決算発表予定日

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ランドコンピュータ Research Memo(7):受注確度の高い案件と仕掛品の残高は高水準、業績下振れリスクは小さい


■業績動向

(4) 2017年3月期業績見通し

ランドコンピュータ<3924>の2017年3月期は、第2四半期累計業績が計画を下回ったことや金融機関の投資先送りの状況を反映し、期初会社計画(売上高7,770百万円、営業利益571百万円、当期純利益355百万円)を売上高7,500百万円(前期比1.2%増)、営業利益480百万円(同13.8%減)、当期純利益300百万円(同7.0%減)へ下方修正した。

サービスライン別に見ると、上期の計画下振れを反映し、いずれのサービスラインの売上高も下方修正されたが、具体的な見通しと下期の取り組みについては以下のとおり。

まず、システムインテグレーション・サービスの売上高は5,629百万円(前期比2.3%減)へ若干下方修正された(期初計画5,792百万円(同0.5%増))。下期には、産業・流通向けでは、技術力、業務知識、品質を武器に直ユーザーと一括請負化の拡大を図るほか、金融向けでは日立グループへの新規参画案件(保険・証券)を拡大する方針であるものの、メガバンクの大型統合案件の収束によるマイナスを完全にはカバーできない見通し。

一方、インフラソリューション・サービスの売上高は996百万円(同1.2%増)へ下方修正(期初計画1,074百万円(同9.2%増))されたが、システムインテグレーション・サービスと連携しアプリケーション開発のユーザー(銀行・公共関係等)のストックビジネスの受注拡大を図ることで、前期を上回る水準の売上高を確保できると見ている。

パッケージベースSI・サービスの売上高は875百万円(同31.4%増)へ若干下方修正(期初計画903百万円(同35.5%増))されたものの、足元の受注好調により高い伸びが続く見通し。同社のクラウドコンピューティングサービスの中心であるSalesforce関連の導入支援、カスタマイズの大規模案件の開拓、受注を狙う同時に、課金ビジネスへの転換を目指しSalesforceと連携した新たな自社アプリケーションを今期中に開発する計画となっている。なお、2016年11月にセールスフォース・ドットコムと販売パートナー契約を締結した。これにより、これまで行ってきたSalesforceの導入支援、カスタマイズ、アドオン開発、保守・運用業務のビジネスに加えて、Salesforceのライセンス販売が追加されたことで、顧客に対してワンストップでソリューションサービスを提供できるようになった。

弊社では、下方修正された会社計画については、1) 9月末における受注確度の高い案件の残高が2015年9月末に比べ180百万円程度増加し2,720百万円程度と高い水準となっているほか、仕掛品残高も前年同期比59百万円増の264百万円となっている、2)夏場に落ち込んだ金融の受注が第3四半期に入ってからは増加傾向に転じた、??などからすると、さらに下振れするリスクは小さいと考える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《HN》

 提供:フィスコ

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