sMedio Research Memo(5):保有外貨残高の圧縮と為替予約実施で今後の為替リスクは軽微に
■業績動向
3. 為替リスクの状況
sMedio<3913>のロイヤリティ収入のおおむね5割は米ドル建の入金である。 一方で、取引先への米ドル建の支払ロイヤリティも全支出の2~3割程度あり、外貨建現預金について従来は円と米ドルをバランスさせる程度の円転をしていた。しかし、2016年12月期は年初以降の円高(2015年12月末120.37円に対し、2016年9月末101.19円)の影響で、円と米ドルをバランスさせていたことで大幅な為替差損が発生した。
今後、為替レートの変動が円高・円安いずれの方向に振れるかは予測困難であるが、同社では外貨預金残高、特に米ドルの保有残高を少なくして、かつ、為替予約を活用して為替リスクの軽減を行うとしている。 既に、2017年3月末時点では、米ドルの残高は全預金残高の約5%と大幅に圧縮している。6月末以降で米ドルの割合がやや上昇しているのは、米国子会社で預り金が生じたためで一時的なものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)
《HN》
提供:フィスコ