貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3903 gumi

東証P
375円
前日比
-9
-2.34%
PTS
376.9円
20:45 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.90 6.89
時価総額 148億円
比較される銘柄
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エクストリーム Research Memo(3):技術者派遣とゲームサービスの開発・運営が2本柱


■事業の内容

手掛ける事業は、法人向けにゲームなどのエンターテインメントソウトウェア開発サービスを提供するソリューション事業と個人向けにPCオンライン、スマートフォンなどのゲームサービスを提供するコンテンツプロパティ事業の2つに大別できる。それぞれ事業がシナジー効果を生み出し、世界に通用するクリエイティブカンパニーとして成長し続けることを事業ミッションとしている。2015年3月期の売上構成比はソリューション事業86.9%、コンテンツプロパティ事業13.1%。

(1)ソリューション事業

ソリューション事業は、スマートフォンアプリ、家庭用ゲーム、遊技機器などのエンターテインメント系企業及び、金融、Webサービス、ITサービスなどの企業に対してプログラミング・グラフィック制作などのスキルを持った技術者が顧客企業に常駐し、開発業務を行うサービス。契約形態によって労働者派遣契約の人材ソリューションサービスと業務委託契約の受託開発サービスに分かれる。エクストリーム<6033>は、基本的に人材ソリューションサービスに注力しており、人材ソリューション事業が売上高の大半を占めている。

具体的な仕事の流れは、SNSアプリ、オンラインゲーム、家庭用ゲーム開発会社などエンターテインメント系企業を中心とする顧客企業からの要求された条件に合うクリエイター、エンジニア※を最低1名単位から派遣する。2015年9月末時点において社外常駐プロジェクトに従事したクリエイター、エンジニア数は245人。
※職種別にプログラマ、ネットワークエンジニアのコンピュータ技術者からグラフィックデザイナー、3DCGクリエイター、ゲームオペレーターなどのゲーム関係のクリエイターまでの多岐にわたる技能職員を有する。

月次の取引先は120社以上となっている。具体的な顧客企業について見ると、エンターテインメント系企業はディ・エヌ・エー<2432>、グリー<3632>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、gumi<3903>、マーベラス<7844>、バンダイナムコホールディングス<7832>など。一方、Webサービス系企業は、サイバーエージェント<4751>、楽天<4755>、日本郵政インフォメーションテクノロジー(株)、GMOリサーチ<3695>、GMOコマース(株)など。2016年3月期第2四半期におけるユーザー別の構成比はエンターテインメント系88.2%(内訳はスマートフォンアプリ65.0%、遊技機器15.0%、家庭用ゲーム12.5%、オンラインゲーム2.5%、業務用ゲーム他5.0%)、非エンターテインメント系11.8%となっている。

技術者の確保が収益の源泉であるため、同社では経験者採用にとどまらず自社養成にも積極的に取り組んでいる。「プロジェクトNSCA(ナスカ)※1」と呼ぶ教育プログラムやインキュベーション施設※2を活用し、アジャイル開発※3が標準的な開発スタイルとなっているエンターテインメントソフトウェア開発に必要とされるクオリティの高いエンジニア、クリエイターを育成、提供できる仕組みを整えている。

※1 Next Stage Creators Academyの略称で、独自の研修システム。「未経験だけどやる気は誰にも負けない者」や、「スキルの幅を広げて何でもできるクリエイターを目指す者」を対象に、業務経験10年以上の同社社員が、専任講師として教育カリキュラムを作成、実施、成果確認、技術承認を行う。具体的なコースとして、「After EffectsによるCG映像制作研修(パチンコ・パチスロなどの遊技機をはじめ映画・CM等の映像編集やエフェクトを制作する)」「プログラマ研修(家庭用ゲームソフトやパチンコ・パチスロ液晶等のソフトウェア開発プログラムをメインとする)」「3Dグラフィッカー研修(モデリングからモーションまで一連の流れを業務に即した形で制作する)」などを取りそろえている。
※2本社に技術交流施設「Co-CORE(ここあ)」(「Co(会社)のCORE(中心)」の場所いう意味と「Co(個)がCORE(会社の中心)」であるという意味を合わせた)を設置し、人材ソリューションサービスにおいて市場ニーズの高いプログラマ、グラフィックデザイナー、3DCGクリエイター、映像オーサライザーなどの技術スキルの向上を図るために各種開発用機材を研修用機材として保有している。
※3ソフトウェア開発手法の1つで、迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う軽量な開発手法の総称。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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