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3880 大王製紙

東証P
1,170.0円
前日比
-42.0
-3.47%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
194 0.79 1.37 1.79
時価総額 1,977億円
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大王製紙が大幅反発し25年ぶり高値水準、4-6月期経常の39%増益着地を買う

 大王紙 <3880> が4日ぶりに大幅反発。朝方に買い気配始まり、後場寄り付き直後には217円(15.4%)高の1617円と伸ばし、前週末の年初来高値を更新し、1990年8月以来25年ぶり高値水準を付けた。8月7日大引け後に発表した16年3月期第1四半期(4-6月期)連結経常利益が前年同期比38.8%増の44.1億円に拡大、4-9月期(上期)計画の65億円に対する進捗率が67.9%に達し5年平均の42.0%も上回好調着地となったことが買いを誘った。衛生用紙や大人用紙おむつなどの販売が好調だったホーム&パーソナルケア事業での増益などが寄与した。

 紙、板紙部門では売上高が前年同期比5.5%増の727.71億円だったが、セグメント利益は15.7%減の21.12億円と減少した。新聞用紙の広告出稿量はほぼ前年並み。頁数は横ばいも発行部数減少により販売数量、金額とも前年同四半期を下回る。印刷用紙の国内需要は縮小したものの高付加価値商品拡販や品種構成改善で販売数量は前年同四半期並みとなり、販売金額は価格修正の寄与により前年同四半期を上回った。板紙・段ボールは天候不順に伴う青果物減少が一部見られたが、飲料を中心とした加工食品分野の堅調な需要やいわき大王製紙の新マシン稼動があり販売数量・金額とも前年同四半期を上回った。

 また、ホーム&パーソナルケア部門は売上高が前年同四半期18.3%増の371.44億円と伸長、部門利益は36.9%増の21.09億円と大幅増となった。衛生用紙が付加価値製品シフトによる市場拡大で販売数量・金額とも伸び、今春投入の新商品はキッチンタオル市場を活性化し、大人用紙おむつは不満・不安解消に向けたリニュアルが寄与し販売数量・金額とも前年同期を上回り、ベビー用紙おむつも前年同期を上回った。海外事業もベビー用紙おむつを主力に拡大、販売数量・金額とも前年同期を上回り、韓国、中国、タイなどで伸長した。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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