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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3807 フィスコ

東証G
110円
前日比
+1
+0.92%
PTS
109.1円
18:40 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
110 17.57 5.96
時価総額 50.5億円
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■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol5 ユニー・ファミリーマートHD<8028>


「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の女子大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生となる7名が「フレッシュな感性」をもとに1人1銘柄選んだ、計7銘柄をまとめている。


※2017年1月号より抜粋


紹介銘柄:ユニー・ファミリーマートHD<8028>
キャンパス生:旅田 悠里


「ノンコア事業からの撤退がプラスへ影響」


■会社概要

大手コンビニエンスストアのファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス株式会社の経営統合により、2016年9月に発足。国内におけるコンビニエンスストアの店舗数はセブン-イレブン・ジャパンに次ぐ業界2位。総合小売業界ではイオン、イトーヨーカ堂につぐ3位です。同年12月からサークルK、サンクスのファミリーマートブランドへの転換を本格化させており、商品面、運営面、開発面の各取り組みにおいて「品質」にこだわる「Fun&Fresh」を戦略に掲げ、クオリティにおける業界のリーディングカンパニーを目指しています。また、海外事業にも積極的な姿勢で、中国・東南アジアを中心に出店が拡大しています。


■業績動向

17年2月期の営業総収入は911,600百万円(前年同期比113.2%増)、営業利益は56,500百万円(同15.9%増)、経常利益は59,300百万円(同14.3%増)と、いずれもユニーグループ・ホールディングス株式会社との経営統合効果が寄与して増収増益見通しとしています。ただ、19年2月 期までに約 6,000 店のサークルK サンクスのうち約 5,000 店をファミリーマートに転換することから、当初においては改装による償却負担が大きくなり利益貢献は限定的となりそうです。一方で、約1,000 店を閉鎖することから、20年2月期以降は収益拡大の本格化が見込めそうです。
17年2月期の配当については、期末配当金1株あたり56円、通期で1株あたり112円と期初と変更なく、12期連続の増配予想となっています。


■今後の注目点

今回の統合にあたり今後は課題も山積しています。特に日販と商品の改善が投資以上の効果を出すか、ファミリーマートへの転換期に既存店収益を維持できるか、統一と追随して加 盟店の意識を高められるか、商品の統合に伴ってベンダーを集約化できるかが挙げられるでしょう。コンビニ業界は成熟期に入り、更なる顧客獲得が図られています。ファミリーマートでは今回の経営統合に先んじてより顧客層を拡大させるため、中食商品の品質向上に取り組み、一定の成果を出してきました。今後は、統合に応じて生じた課題をいかに乗り越えるか、また品質向上への取り組みを早い期間でサークルK サンクスに展開させて利益にできるかに注目が集まるでしょう。現在、コンビニ業界のなかで同社は、アナリストの評価は相対的に低位にとどまっています。ただ、こうした課題が一つ一つクリアとなっていくことで、むしろ、これから評価の高まる余地が大きい銘柄として注目したいところです。



※「フィスコキャンパス」とは、現役の女子大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。

 提供:フィスコ

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