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3762 テクマトリックス

東証P
1,667円
前日比
-6
-0.36%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.8 3.25 1.50 50.83
時価総額 742億円
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テクマト Research Memo(5):2020年3月期業績は2ケタ増収増益、売上高は18期連続過去最高業績を更新


■業績動向

1. 2020年3月期の業績概要
テクマトリックス<3762>の2020年3月期の連結業績は、売上高で前期比12.3%増の28,553百万円、営業利益で同25.2%増の3,028百万円、経常利益で同28.3%増の3,018百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同26.7%増の1,863百万円と2ケタ増収増益となり、売上高は18期連続、各利益は5期連続で過去最高を更新する好調な決算となった。また、受注高も前期比9.4%増の30,695百万円と拡大基調が続いており、期末受注残高についても前期末比で12.5%増の19,295百万円といずれも過去最高を更新した。業績に関しては現在進行中の中期経営計画「GO BEYOND 3.0」で掲げた最終年度(2021年3月期)の数値目標(売上高280億円、営業利益27億円)を1年前倒しで達成したことになる。

事業セグメント別で見ても、情報基盤事業、アプリケーション・サービス事業ともに2ケタ増収増益と好調に推移した。情報基盤事業においては、企業の情報セキュリティ関連に対する投資が引き続き旺盛だったほか、期末にかけては新型コロナウイルスの影響で在宅勤務のためのリモートアクセス環境の構築ニーズ需要が増大し、セキュリティ製品等の売上が増加した。一方、アプリケーション・サービス事業では、CRM分野が既存顧客からのリプレイス需要や新規顧客からの大型案件受注獲得もあり収益増に大きく貢献している。

売上総利益率は前期比0.1%上昇の35.9%とほぼ変わりはなかったが、販管費率が2019年3月期の26.3%から25.3%に低下し、営業利益率の上昇要因となっている。これは情報基盤事業において営業の生産性が向上したことが主因となっている。同社では同事業の収益力強化を図るため、新たにストラテジックアカウントチームを組織化し、顧客ごとに最適なソリューション提案を行い、自社取扱製品を横断的に販売していくクロスセル戦略を推進してきた。従来は、製品のセグメントごとに専任営業チームを作り、製品と市場動向を深掘りしていくことで販売を拡大してきたが、同一顧客に対するその他製品の販売が進みにくいという課題があった。今回、新組織によって顧客に対して様々な製品を組み合わせたソリューションを提案できるようになり、結果、受注規模の大型化が進み、売上高の拡大と利益率の上昇につながった。

なお、会社計画に対する上方修正要因を見ると、売上高は情報セキュリティ関連製品の販売が好調に推移したほか、戦略的に注力してきたストック型ビジネスについても順調に拡大し、上振れ要因となった。利益面では、販管費が当初の計画よりも抑制できたことに加えて、アプリケーション・サービス事業の増収効果や、事業構造改革実施による採算性改善が進んだことも上振れ要因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《EY》

 提供:フィスコ

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