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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 地合い好転、押し目狙いで臨む!


「地合い好転、押し目狙いで臨む!」

●銀行株の意外な上昇が示すもの

 日経平均株価は現在、2月12日につけた安値1万4865円が一番底なのかどうか、確認すべく下落中だ(19日執筆時点)。

 15日の上昇が1069円高と驚くほど大幅だったことも影響している。小刻みな上昇の積み重ねなら信頼性が高まるものの、1000円以上となると、信頼性が薄らぐ。一過性のトリッキーな上昇と見られてしまうからで、よほど楽天的な投資家でない限り上値を買わない。

 このため、週末の反落は当然あってしかるべきそれであり、市場の一種の呼吸のようなものと受け止めたい。

 それにいまは市場に意外な現象が見られる。マイナス金利の実施が収益減となるはずの三菱UFJ <8306> 、三井住友FG <8316> 、みずほFG <8411> などメガバンクだけでなく、大手に比べて一層マイナスの影響を受けると見られている地方銀行株もほとんどが反発中だ。

 正直、私は銀行株の上昇に懐疑的だ。ところが、実際の値動きは前述したように堅調になっている。これは東京市場の地合い好転を明確に示すものであり、ようやく投資しやすくなってきたといえる。

●高値づかみを避ける

 「投資しやすくなった」とは、ここから上がり続けるという意味ではない。適度に押し目を入れながら浮上していく。こういう意味だ。どんどん下げる相場も当然対応のしようがなくなるが、反対に上げる場合も同様だ。塩漬け株が浮上する点は好ましいのだが、新規投資は失敗しやすい。高値を掴んでしまう確率が高いからだ。

 それを避けるには、押し目を狙う。これに限るといえる状況であり、銘柄によっては数回に分けて買い下がるのさえ有効だ。

 改めて書くまでもなく、デイトレードなら順張りの成功確率が高いが、通常投資では「押し目狙い=逆張り」が有効なのだ(ただ、あまりに大きく売り込まれた銘柄、最近高値をつけて急落を開始したような銘柄は望ましくない)。

●日本アジアGに上昇余力、住宅関連にも注目

 そこでいま注目されるのは以上のような観点から、まずは日本アジアG <3751> だ。マイナス金利の実施で、市場では高利回り銘柄への投資が次第に重視されるようになる。この観点からこの銘柄を見ると、この原稿を書いている時点では配当利回りは6.33%だ。

 すでに高利回り狙い銘柄としては、武田 <4502> 、アサツーDK <9747> を取り上げ、どちらも順調に上がってくれている。日本アジアGもすでに上昇中ではあるものの、さらに上昇余力ありと見てよい。

 一方、マイナス金利で需要増が見込めるのは、住宅建設だ。この点からはタカラスタ <7981> 、TOTO <5332> 、積水ハウス <1928> の現在水準は魅力的だ。

 マイナス金利を離れた分野では売られすぎの山パン <2212> 、NTT <9432> がある。

2016年2月19日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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