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3744 サイオス

東証S
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PTS
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14:07 04/24
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.1 5.02 1.57 2.53
時価総額 56.4億円
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サイオス Research Memo(2):2017年12月期の目標値を1年前倒しで達成する勢い


■業績見通し

(1) 2016年12月期の業績見通し

サイオステクノロジー<3744>の2016年12月期の連結業績は、売上高が前期比22.8%増の11,500百万円、営業利益が370百万円、経常利益が310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が100百万円と7月に上方修正した数値を据え置いている。第3四半期までに利益ベースでは通期計画を上回っているが、同社側では第4四半期の状況がまだ不確定であり、最終的な着地が見えてから改めて業績修正を行うかどうか判断する意向のようだ。足元の受注環境については、地方金融機関の投資意欲に陰りがでているほかは引き続き堅調に推移している。費用面でも第4四半期に特段の費用増を現段階では見込んでいないことから、市場環境に今後大きな変化がなければ業績は上方修正される可能性が高いと弊社では見ている。

なお、注目製品である「SIOS iQ」 については今期に10社程度の受注獲得が見込まれている。 国内外で採用が徐々に広がりつつあり、 今後も機能の拡充を進めながら導入社数を拡大していく方針だ。 現在の導入対象顧客は中堅規模のデータセンター事業者やリテール系、 金融系の企業となっているが、今後1年程度かけて大規模データセンターにも導入可能な製品に仕上げていく計画となっている。早ければ2017年12月期から業績面への寄与が期待される。

(2)中期経営計画

同社は中期3ヶ年計画について、最終年度となる2018年12月期に売上高で14,000百万円、EBITDAで700百万円を目標として設定している。償却費が現状と同水準であれば、営業利益は500~550百万円となる見通しだ。2016年12月期の業績見通しを7月に上方修正したことで、2017年12月期の目標値を1年前倒しで達成する勢いとなっており、今後、「SIOS iQ」やFintech領域における開発案件などが増えてくれば、一段の成長も期待できる。

中期経営計画では、「継続的な研究開発投資」「コアビジネスの競争力強化」に加えて、KPSやPCIとの協業による「Fintechを含む新たな領域での新規事業創出」を基本戦略として取り組んでいく方針となっている。


■株主還元策
株主還元策については、経営成績や財政状態及び今後の事業展開を勘案し、業績に応じた配当を継続していくことを基本方針としている。2016年12月期に関しては親会社株主に帰属する当期純利益を計上するものの、前期同様、無配を予定している。将来の更なる成長に向けた研究開発等への投資を優先的に実施していくためだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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