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【杉村富生の短期相場観測】 ─ バーゲンハンターは「恐怖の瞬間」を買う!


「バーゲンハンターは『恐怖の瞬間』を買う!」

●さあ、勇気をふるって、突っ込み買いの準備を!

 ひどい相場である。マーケットにはあきらめムードに加え、無気力感が漂っている。10月25日、日経平均株価は瞬間、886円安の2万1204円の安値まで売り込まれた。“底抜け”の状態だ。しかし、ほぼ下値ゾーンに到達しつつある、と判断する。ここは勇気をふるって、突っ込み買いの準備を行う局面だろう。

 現在、日経平均の1株利益(予想ベース)は1719円だ。先の安値水準のPERは12.33倍になる。改めて述べるまでもない。ここ数年、日経平均のPERは13~16倍のゾーンで動いている。もちろん、株価は常に、上下に行きすぎる。

 2015年6月24日の戻り高値の2万0868円(終値ベース)はPER16.6倍に買われた。買われすぎだ。一方、2016年2月(チャイナ・ショック)は12.89倍、6月(イギリスのEU離脱)は12.82倍、今年3月(アメリカの金利上昇)は12.60倍の水準で底値を形成した。今回も同様の展開となろう。

●空売り比率50%超、PER12.33倍の異常さ!

 確かに、外部環境では悪材料だらけだ。しかし、材料はあとから貨物列車に乗ってやってくるもの。株安が言わせている面もあろう。「株価は2019年の世界的な景気減速を織り込み始めた」とか、「トランプ政権は本気で中国の習体制をつぶそうとしている」などがそうだ。まあ、底値圏では悪材料が続出する。

 だからこそ、相場のプロは「底値圏では好材料を探せ、なかったら買え」と諭しているのだ。巨利を得たバーゲンハンターはみんなそうじゃないか。背中がゾクゾクッとするような「恐怖の瞬間」を買う。まあ、みんなと一緒にぶん投げているようでは巨利を得るのは難しいが……。

 それに、ここでの暴落は投機筋(ヘッジファンド)の暗躍による部分が大きい。彼らはAI(人工知能)を駆使し、ハイ・フリクエンシー・トレーディング&アルゴリズム取引をフル回転させ、売りたたいている。なにしろ、10月23日の空売り比率は50.8%、25日は47.7%だった。東証1部の売買代金の5割が空売りというのはまさしく異常ではないか。

 ともあれ、ここは暴落日の赤札銘柄を狙え!のセオリーに従って、順張りパターンのベリサーブ <3724> 、幸和製作所 <7807> [JQ]、インテリジェント ウェイブ <4847> [東証2]、オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証M] 、シリコンスタジオ <3907> [東証M]、ブロードバンドセキュリティ <4398> [JQ]などの安いところをじっくりと拾っておきたいと思う。

2018年10月25日 記

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