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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ “米中摩擦”乗り切りのカギは高技術力・サービス力に!


「“米中摩擦”乗り切りのカギは高技術力・サービス力に!」

●10年後を先取りする最先端技術に注目

 8月相場はまずまずのスタートだ。猛暑や米中貿易戦争が続いていることを考えると、まずまずどころか、堅調そのものと言えるかもしれない。

 特に歓迎できるのは、ソニー <6758> やスズキ <7269> などの新値更新だ。これらは米中貿易戦争の影響を受けにくい銘柄として積極買いが入り続けている。

 もちろん、それは2銘柄に限らない。中堅株でも、ベリサーブ <3724> や竹本容器 <4248> のように特殊分野に強い銘柄が新値街道を突っ走っている。

 このような動きから見えるのは、米中貿易戦争の影響が及びにくいゾーンに位置すると思われる銘柄に市場は関心を寄せているということだ。

 米中貿易戦争が長引く恐れがあるだけに、これは当然といえば当然で、今後も外部環境の影響があってもそれを乗り切るパワーがある高技術やサービス力を持った銘柄が物色対象になり続けるとみてよい。

 では、“高技術”とはどんなものか。まずは何といってもIoTEVAI関連の最先端技術分野のそれになる。

 これらは現時点ではまだ収益にほとんど寄与しない。しかし、株式市場は常に新しモノ好きであり、極論するなら10年先の利益を先取ったりする。

●日米金融政策も株式市場を下支え

 しかも日米の金融政策もそれを応援してくれる状況だ。FRBはトランプ大統領の不満ツイッターにも関わらず金利を次第に引き上げる方針を変えていない。9月には実際に引き上げる可能性が高くなっているほどだ。

 日銀はどうか。こちらは「フォワードガイダンス」を導入、超低金利を当分続ける約束をした。

 これらはいずれも円の上昇を抑える働きをするため、8月相場は引き続き秋~年末相場のベース基地的な役割を果す展開が想定される。ここでは次のような銘柄にシフトしておきたい。

 まずはタイヤ用カーボンブラック首位で、黒鉛電極にも強い東海カーボン <5301> だ。いまは両分野が絶好調の状態にあり、すぐの失速は考えられないだけに株価の続伸力も強いと見てよい。

 鉄鋼メーカー向け耐火物に強い品川リフラクトリーズ <5351> も、主力製品の耐火物(耐火レンガなど)が、国内需要は頭打ち傾向が続いているものの、海外は北米やインドなどでの需要拡大が続いており、株価も期待が持てる。

 地方銀行を中心に再編の流れは今後加速すると見てよく、銀行向け、流通向けシステム開発に強いキューブシステム <2335> にそれはプラスに働くため、株価も続伸する確率が高い。

 賃貸物件オーナーや商業施設向けにWi-Fiサービスを提供するファイバーゲート <9450> [東証M]も高値圏ながら、目先の足踏み状況は狙いどころになる。

 ネットでの介護・医療事業に特化した人材紹介、求人広告に強いエス・エム・エス <2175> も事業の拡大が続いていることを考えると、株価はまだ上限に至っていないとみる。

 3Dプリンター による試作品製作と砂型鋳造に強いことで知られるJMC <5704> [東証M]。3Dプリンターは電気自動車、家電、医療機器類向けなどに試作品製作事業がフル稼働中。株価は値動きが極端になりがちだが、押し目狙いで臨みたい。

 最後に、9月末を基準に1対2の株式分割を予定しているMonotaRO <3064> もここからは下げても小幅で済むと考えられることから、投資有利とみてよいだろう。

2018年8月3日 記

株探ニュース

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