信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

3691 デジタルプラス

東証G
588円
前日比
0
0.00%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
4.36
時価総額 21.7億円
比較される銘柄
オルアバウト, 
ポート, 
セプテニHD

銘柄ニュース

戻る
 

リアルワールド Research Memo(7):リアルワールドエコシステムの実現へ


■成長戦略とその進捗

(1)成長戦略の方向性

リアルワールド<3691>の成長戦略は、クラウドメディアとクラウドソーシングの一層の融合と更なる進化を図ることにより、より価値の高いリアルワールドエコシステム(「暮らすこと」「働くこと」を中心とした人が生きていくためのライフライン)の実現を目指すものである。特に、日本の労働力減少に対する政策である「一億総活躍社会(同一労働同一賃金)」の実現に向け、これまでのクラウドソーシングに限らず、結婚・妊娠・出産・子育てなど、様々なライフイベントに対して多様な働き方を柔軟に提供する「ワークエコシステム」の確立に注力する方針である。

(2)上期の活動実績

・人口知能(AI)分野への展開(2016年2月)
クラウドソーシングによる人工知能やロボットのプログラム精度向上支援を商品化したものである。これまでの経験則(言語処理能力向上のための音声データ収集や会話文の作成作業等)を生かし、関心の高まっているAI分野での言語処理能力(難関と言われている日本語)の精度向上を支援するところに狙いがある。

・(株)リアルキャリアの設立(2016年2月)
同一労働同一賃金の実現に向け、クラウドソーシングに限らず、派遣、在宅ワークなど、様々なライフイベント(結婚・妊娠・出産・子育てなど)に対して多様な働き方を支援する「ワークエコシステム」の確立を目的としたものである。

・(株)REAL FINTECHの設立(2016年4月)
注目されるフィンテック分野への参入を視野に入れ、2016年2月にFintech協会へ加入すると、4月にはブロックチェーン・テクノロジー等の新技術の調査、研究、サービス展開への実証、クラウドファンディング、金融及び事業投資を目的としてREAL FINTECHを設立した。同社は、マイナス金利政策導入を背景として貯蓄方法の見直しを検討する機運が高まるなかで、2016年5月から「ポイント利息」付与サービスを開始し、会員獲得(囲い込み)に向けた差別化戦略を打ち出したが、今後は会員の投資ニーズに対応するため、クラウドファンディングやマイクロファイナンスによるポイント資産の運用についても準備を進める方針である。

・インスタグラムマーケティング支援を開始(2016年4月)
インスタグラムマーケティング支援を手掛ける(株)シェアコトと連携し、商品やサービスのブランド認知を広めたい企業向けに、インスタグラムによる販促支援サービスの提供を開始した。シェアトコが数年にわたり培ったシステムを活用し、同社会員による大規模な販促支援を実現するものである。同社は、シェアコトとの連携により、ソーシャルを活用したマーケティング支援をより一層拡大する方針としている。

弊社では、フィンテックへの参入を視野に入れた「ポイント利息」付与サービスの導入など、会員獲得(囲い込み)に向けた施策のほか、国内最大級の会員基盤やノウハウを活用したクラウドソーシング及びマーケティング支援などの今後の展開に注目している。特に、独自の事業モデル(マイクロタスク型)における優位性を生かし、新たな社会基盤としての潜在需要が大きいクラウドソーシング市場を、いかに同社自らの成長に取り込んでいくのかがポイントになるだろう。他社との業務提携の方向性とその成果(シナジー創出等)が今後の成長のカギを握るものとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《TN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均