リアルワールド Research Memo(8):クラウドソーシング事業拡大の取り組みを積極化
■業績動向
●2015年9月期業績動向
(1)主要な取り組み
リアルワールド<3691>はクラウドソーシング事業拡大のために様々な取り組み行っているが、2015年9月期の主要な取り組みは以下のとおり。
まず、2014年12月に知的財産権に関する総合コンサルティング事業を展開するマークアイの株式を取得し、子会社化した。取得価額は561百万円(保有割合58.8%)※。子会社化の目的は、1)クラウドソーシングを活用した企業法務分野の事業開拓、2)マークアイが保有する1,800社を超える顧客企業へのクラウドソーシング導入促進、3)マークアイが保有する弁護士・弁理士のネットワークを活用した世界200以上の国と地域へのグローバル展開、?の3点に集約される。
※2015年1月にマークアイの普通株式16.1%を追加取得(取得金額139百万円)している。
2015年3月にクラウドソーシングサービスを運営するランサーズ(株)と共同ソリューションの開発を始めとする業務提携を行ったほか、ネット印刷のイノベーターであるラクスル(株)と業務提携した。さらに、6月にはサイバーエージェントと提携し、サイバーエージェントのポイントプラットフォームである「.money(ドットマネー)」に対してクラウドソーシングサービスの提供を開始した。
加えて、2015年8月には同社が業務提携戦略において培ったノウハウを集約、ニーズの多い作業をパッケージ化した「CROWDビジネスパック」の販売を開始した。料金や依頼方法、アウトプットイメージまでをすべてパッケージ化したことにより顧客企業は個別のコンサルティングを通すことなく作業の依頼が可能となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
《HN》
提供:フィスコ