イグニス Research Memo(9):本格的な成長に向け、無料ネイティブアプリでは「with」が本格スタート
■成長戦略
イグニス<3689>はこれまでのステージをノウハウの蓄積のための期間と位置付けており、本格的な成長はこれからと考えている。これまで積み上げてきた事業基盤及びノウハウを活かし、同社成長の原動力となってきた市場創造力をさらに進化させることで、海外展開を含めた事業拡大を図る方針である。特に市場の大きなゲーム領域及びコミュニケーション領域を今後の注力分野として取り組んでいる。
ジャンル別の方向性は以下のとおりである。
(1)無料ネイティブアプリ
これまでの小規模アプリ中心から、コミュニケーション領域などのライフタイムの長い中・大規模アプリの開発に注力している。継続運用によりユーザーの声を反映させるなどの改善を図りながらじっくりと育てる方針であり、本格的な収益貢献までに時間をかけている。ただ、ここが軌道に乗ってくれば、収益力が大きく向上するとともに、これまで安定収益源となってきた積み上げ型のツール系アプリ(小規模アプリ)や短期的な収益が狙えるカジュアルゲーム(小・中規模アプリ)と合わせて、アプリポートフォリオの拡充(多様化)による多層な収益基盤が確立されることになる。足元では「with」が本格的なスタートを切っており、来期以降の収益の柱として期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
《HN》
提供:フィスコ