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2016年06月10日16時37分

イグニス Research Memo(5):無料ネイティブアプリ「breaker」累計100万DL達成で勝ちパターンの形


■イグニス<3689>の決算動向

ジャンル別の業績及び活動実績は以下のとおりである。

a)「無料ネイティブアプリ」の売上高は前年同期比24.3%減の320百万円であった。前期から取り組んでいる収益構造改革を進めるなかで、注力する更新型アプリ(中・大規模アプリ)の本格的な収益貢献が開始されていないことから減収となったが、ほぼ想定どおりの状況とみられる。

中・大規模アプリについては、昨年5月にリリースしたカジュアルゲーム「breaker」(中規模アプリ)が、アップデートや海外展開、姉妹作の「destroyer」のリリースなどによりグローバル累計100万ダウンロードを達成するなど収益貢献期間の長期化に成功しており、ひとつの勝ちパターンの形を作り上げた。

また、匿名SNS「ひまチャット」についても、昨年12月に累計10億メッセージを突破するとともに100万アカウントを達成。本格的な収益貢献に向けて、更なるユーザー数の拡大とコミュニケーションの活性化に取り組んでおり、昨年12月には様々な機能改善に利用できる「ひまポイント」の導入をリリースしている。「ひまポイント」は、他のユーザーから「ども」を受け取ったり、動画広告を視聴したりすることによっても獲得できるほか、アプリ内課金でも入手することができる。ポイントを貯めていくことで、送信できる写真の枚数や利用できる顔文字スタンプのジャンルが増えるほか、チャット履歴を無制限に表示することも可能となっており、ユーザー数の拡大による広告収入に加えて課金収入の強化としての狙いもあるようだ。

一方、2本目の収益の柱として期待される「with」(人気メンタリストDaigo 氏監修の下、心理学・統計学の手法を応用した出会い・婚活マッチングサービス)については、Web版を通じてユーザビリティの改善を図ってきたが、今年3月29日にiOS版をリリースすると5月17日にはAndroid版もリリースし、いよいよ本格展開に向けてスタートを切った。これから積極的なプロモーションをかける予定であり、継続的な改善を図りながら収益貢献化を目指す方針である。

なお、今期から「無料ネイティブアプリ」に含めることとなった「全巻無料型ハイブリッドアプリ」については、昨年12月に大ヒットマンガ「ヒカルの碁」を全巻無料で読めるアプリ※をリリースした。今年3月末に配信を終了しているが、第2四半期だけで推定30百万円から40百万円程度の業績寄与はあったもようである。今後のリリースについては未定のようだ。

※1日1巻ずつ無料で読むことができるが、1日1巻以上読みたい場合にはアプリ内課金をすることで続きを読むことができる。

b)「ネイティブソーシャルゲーム」の売上高は2,290百万円(前年同期は83百万円)と大きく伸びた。

昨年5月に順調に立ち上がった「ぼくとドラゴン」が累計280万ダウンロードを突破するとともに、ゲーム売上ランキングの上位を継続するなど引き続き好調を持続している。特に、昨年12月に実施したコラボイベント※やキャンペーンなどにより新規ユーザーの獲得に成功すると、第2四半期においては、イベント運営をコンスタントに実施したことで安定的な収益を獲得できる体制を確立した。

※スクウェア・エニックスの「三国志乱舞」とのコラボイベント。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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