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2016年06月10日16時29分

イグニス Research Memo(1):「ぼくとドラゴン」が好調、テレビCM開始予定で通期業績上振れの可能性も


イグニス<3689>は、スマートフォン向けネイティブアプリの企画・開発・運営・販売を手掛けている。主に広告収入による「無料ネイティブアプリ」と課金収入による「ネイティブソーシャルゲーム」の2 ジャンルを事業の柱とし、ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジショニングを確立している。日常的に利用する高品質なツール系アプリなどを無料で提供することにより、ダウンロード数及びMAU (Monthly Active Users)※1の拡大が同社の成長をけん引してきた。前期(2015年9月期)からは、これまでの小規模アプリ中心から、コミュニケーション領域などライフタイムの長い中・大規模アプリ※2へ注力することによる収益構造改革に取り組んでいる。転換期に当たるところに、急激な環境変化の影響(小規模アプリの収益化の難易度が上昇)が重なったことから業績が一旦後退する局面を経験したが、順調に立ち上がった「ぼくとドラゴン」(ネイティブソーシャルゲーム)が足元で好調に推移しており、同社は新たな成長ステージを迎えた。

※1 MAU:ある月に1 回以上、アプリの利用があったユーザー数(重複も含む)。
※2中・大規模アプリ:同社では開発期間に応じて、無料ネイティブアプリを小規模アプリ(1ヶ月未満)、中規模アプリ(1ヶ月超3ヶ月未満)、大規模アプリ(3ヶ月超)に分類している。

2016年9月期第2四半期累計期間(2015年10月-2016年3月。以下、上期)の業績は、売上高が前年同期比415.4%増の2,610百万円、営業利益が844百万円(前年同期は242百万円の損失)と大幅な増収増益(黒字転換)となった。四半期業績でも過去最高の営業利益を更新しており、業績は好調に推移している。「無料ネイティブアプリ」は注力する更新型アプリ※の収益化が開始していないことから減収となったものの、好調を持続している「ぼくとドラゴン」(ネイティブソーシャルゲーム)が大幅な増収増益に寄与した。

※試行的な運用によりユーザーの声を反映させるなどの改善を図りながら成長させていくアプリ。

2016年9月期の業績予想について同社は、第2四半期までの実績や足元の状況等を勘案して、2度目の増額修正を行った。修正後の業績予想として、売上高を前期比94.3%増の4,700百万円、営業利益を1,000百万円(前期は38百万円の損失)と前期からの大幅なV字回復を見込んでいる。下期についても「ぼくとドラゴン」が業績の伸びをけん引する想定とみられる。ただ、利益の伸びが上期実績から判断して明らかに低い水準となっているのは、「ぼくとドラゴン」の更なる成長を目指して本格的なテレビCMを検討※しており、その費用をすべて織り込んだことが理由である。

※テストマーケティングの結果により、本格的なテレビCMの開始の有無を決定する予定。

弊社では、テレビCMの成果が下期の業績を大きく左右するものとみている。ただ、同社の業績予想は、下期での売上高の伸びを見込んでいない一方、想定される費用はすべて織り込んだ想定となっていることから保守的な水準と考えられる。テレビCMの開始の有無、さらには開始した場合の効果がさらなる業績の変動要因となる可能性に注意する必要があろう。また、2本目の収益の柱として期待される「with」(出会い・婚活マッチングサービス)についても、iOS版及びAndroid版が出そろったことにより本格的なスタートを切っており、収益貢献化に向けた進捗に注目している。

■Check Point
・第2四半期は大幅な増収増益を確保、足元の業績は好調
・通期業績は大幅なV字回復、過去最高業績の更新を見込む
・来期以降は「ぼくとドラゴン」のCM効果と「with」の収益貢献に期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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