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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3688 カルタHD

東証P
1,713円
前日比
+13
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
54.2 1.84 3.15 1.71
時価総額 433億円
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クロスマーケ Research Memo(2):リサーチ事業を核にM&A活用により海外進出、新規事業により事業基盤を拡大


■会社の沿革・概要

クロス・マーケティンググループ<3675>は、リサーチ事業、ITソリューション事業などを展開する子会社を傘下に置く持株会社で、グループでマーケティング領域において幅広いサービスを提供する。日本のほか、欧米アジア12ヶ国、20ヶ所以上に事業拠点を保有する。

同社の起源は、2003年4月に設立されたネットリサーチ事業を主力とするマーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング。2006年5月に(株)ECナビ(現VOYAGE GROUP<3688>:総合オンラインショッピングサイトECナビの運営会社)と、その子会社(株)リサーチパネル(モニター管理会社)と資本・業務提携した。2008年10月の東証マザーズ市場上場を機に積極的なM&Aを通じた事業基盤の拡大に注力、2013年6月に(株)クロス・マーティンググループを新設し持株会社制へ移行した。

主力のリサーチ事業の事業規模は大手のインテージホールディングス<4326>、(株)マクロミル等に次ぐ2番手グループを形成。顧客は、設立当初は(株)電通リサーチ(当時)などの大手市場調査会社が主体であったが、2008年の東証マザーズ市場上場前後から一般事業会社向けの拡大に注力したことにより、顧客基盤が大幅に拡大した。

同時に、積極的なM&Aを通じ国内外での事業基盤の拡大にも着手。国内では、2011年8月に(株)インデックスからモバイル向けソリューション事業の一部を譲受、ITソリューション事業を開始。2015年2月にはマーケティング・リサーチの企画設計、実施及びコンサルを手掛ける(株)リサーチ・アンド・ディベロプメント(以下、R&D)を関連会社から連結子会社化した。

海外では、中国上海(2012年5月)、シンガポール(2013年9月)に連結子会社をそれぞれ設立したほか、2014年1月にはシンガポールにUnion Panels Pte. Ltd.を設立し、アジアを中心とした複数各国の提携ローカルパネルと自社構築パネルを接続したパネルエクスチェンジサービスを提供する体制を整えるなど事業拠点を整備。さらに、2015年8月にはアジア6ヶ国目となるタイに連結子会社Cross Marketing(Thailand)Co., Ltd.を設立したほか、2016年1月には米国にCross Marketing Group USA, Inc(以下、Cross Marketing Group USA)を設立している。

同時にM&Aも積極的に行っている。2013年8月にインドのMarkelytics Solutions India Private Limited(欧米メインのクライアントを持つマーケティング・リサーチ会社。本社:インド・バンガロール。以下、Markelytics)及びMedical World Panel Online Inc.(疾病ごとの医療従事者・患者専用モニターの管理・運営会社。本社は米国。以下、Medical World Panel)を買収したのに続き、2014年11月に欧米アジア8ヶ国で市場調査事業を展開するマーケティングリサーチグループKadence(マーケティング・リサーチ事業及び子会社等の経営管理を手掛ける)を子会社化した。さらに、2015年8月にタイのJupiter MR Solutions Co., Ltd(以下、Jupiter)※を子会社化(議決権保有割合49.0%)した。また、11月には北米での市場開拓を図り、成長基盤の1つとするために、Japan Publicity Inc.からCross Marketing Group USAが事業を譲り受ける基本合意契約を締結。北米でマーケティング・リサーチを中心にサービス提供する体制を整えた。

※Jupiterは2014年1月に事業をスタートさせたにもかかわらず、新規顧客開拓力と高い調査品質により、グローバルに展開する調査会社を中心に多くの企業を保有する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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