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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3683 サイバーリンクス

東証S
778円
前日比
-33
-4.07%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.2 1.18 2.06 121
時価総額 88.5億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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サイバリンクス Research Memo(1):中期経営計画どおりの順調な進捗を確認


■要約

サイバーリンクス<3683>は、流通業と官公庁向けに基幹業務システム等のクラウドサービスを提供するITサービス会社。

1. ITクラウド事業とモバイルネットワーク事業が2本柱
セグメントは、ITクラウド事業とモバイルネットワーク事業の2つ。ITクラウド事業は、流通クラウド分野及び官公庁クラウド分野に事業を展開。流通クラウド分野では、食品小売・卸売業を中心にシェアクラウドサービスを提供するほか、官公庁クラウド分野では行政情報、地域防災、校務クラウド・地域医療連携などをカバーしている。同社が提供するクラウドサービスは、共同利用する「シェアクラウド」で、高機能・高品質でありながら、低価格を実現しており、同社の特徴であり強みとなっている。モバイルネットワーク事業では、和歌山県でドコモショップを経営しており、県下では運営代理店シェア34%とトップに位置している。2016年12月期のセグメント別売上高・売上総利益の構成比は、ITクラウド事業が売上高55.5%、売上総利益56.9%、モバイルネットワーク事業では売上高44.5%、売上総利益43.1%であった。

2. 2016年12月期決算と2017年12月期会社予想
2016年12月期業績は、売上高が前期比0.2%増の9,310百万円、経常利益が同19.1%減の588百万円、償却前経常利益は同10.2%減の933百万円。前期及び前々期に官公庁分野で大きな売上高があった反動減が大きく響いたのと、M&Aに伴うのれん償却費や研究開発費などの販管費の増加などにより、微増収減益となった。1株当たり配当金は前期比横ばいとなる13.2円。2017年12月期の会社予想は、売上高が前期比5.3%増の9,800百万円、経常利益が同8.8%増の640百万円で、償却前経常利益は同23.5%増となる1,152百万円を見込んでいる。1株当たり配当予想は、同2.8円増配となる16.0円。

3. おおむね中期経営計画どおりに進捗
現在進行中の中期経営計画では、2020年12月期に売上高107億円、経常利益11億円、ROE15%以上を目標に掲げている。2016年12月期実績は、中期経営計画の売上高をやや下回ったものの、経常利益は計画5.3億円のところ5.8億円と超過達成しており、順調な進捗を確認できた。また、同社の中期経営計画では、2020年12月期において経常利益の急拡大を見込むのは事業の順調な拡大だけでなく償却負担の軽減を計画しているためであり、大きな事業環境の悪化がない限り、目標数値の達成確度は高いと言えるだろう。

■Key Points
・ITクラウド事業とモバイルネットワーク事業を擁するITサービス会社。「シェアクラウド」が特徴。
・業績はおおむね中期経営計画どおりに進捗。中期経営計画の最終年度である2020年12月期経常利益予想11.0億円の達成確度は高い。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)

《HN》

 提供:フィスコ

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