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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3683 サイバーリンクス

東証S
778円
前日比
-33
-4.07%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.2 1.18 2.06 121
時価総額 88.5億円
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決算発表予定日

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サイバーリンクス Research Memo(1):第2四半期業績は好調、2015年12月期業績は上振れの公算大


サイバーリンクス<3683>は、流通業と官公庁向けに基幹業務システム等のクラウドサービスを提供するITサービス会社。主力のクラウド事業は食品小売業など圧倒的な市場No.1になれる特定分野に的を絞り、過去の事業展開において培った経験、業務ノウハウを標準化し、共同利用型でサービスを安価にユーザーへ全国規模で提供する体制を整えている。また、和歌山県下で7店舗のドコモショップの運営も行っている。2014年3月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式を上場、今年3月には同市場第2部に市場変更された。

2015年12月期第2四半期累計(2015年1月?6月)業績は、売上高が前年同期比12.8%増の4,989百万円、営業利益は同45.5%増の550百万円と2ケタ増収・営業増益となり、営業利益率は半期ベースでは11.0%と初めて10%を突破した。流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms(アームズ)基幹」が順調に拡大したほか、前期の事業譲受やM&Aの効果がプラス寄与したことなどから、流通向けが好調に拡大。さらに、自治体向けも防災向けの大型案件があったことなどにより、主力のITクラウド事業が好調に推移したことが主要因。また、モバイルネットワーク事業がスマートフォン販売の好調などにより堅調に推移したこともプラス寄与した。

2015年12月期見通しについては、同社は携帯電話市場の消費動向や新サービス開発の進捗等の不確定要素があるため、期初会社計画(売上高9,101百万円、営業利益640百万円)を据え置いた。弊社では、通期会社計画に対する第2四半期累計業績の進捗率が売上高54.8%、営業利益86.0%となっていること、ITクラウド事業の受注状況が流通、官公庁向けとも順調であること、モバイルネットワーク事業も第3四半期以降についてマイナス要因がなく堅調が続くと見込まれることなどから、売上高、営業利益ともに会社計画を上回る可能性が高いとみている。

中長期的には、流通クラウドを中心にITクラウド事業を拡大させ、2020年までに経常利益10億円を達成することを目標として掲げている。具体的な戦略は、食品小売業から卸売業、メーカーまで、すべての食品流通企業へのクラウドサービス提供体制を整え、顧客基盤の更なる拡大を図る。同時に、新規事業である医療や学校向けのクラウドサービスの推進及びITクラウド事業とモバイルネットワーク事業のシナジーの発揮を目指すことを打ち出している。弊社では、流通業向けは食品小売クラウド基幹系サービスでシェアNo.1、学校向けクラウドサービスで地盤でない神戸市の受注を獲得したことなどを考慮すると、同社の生み出すサービスの競争力は高いと評価し、今後の展開に注目する。

■Check Point
・2015年3月に東証2部へ市場変更、現在東証1部へ上場認可申請中
・2015年12月期第2四半期は順調な業績拡大により、営業利益率11%を確保
・流通、官公庁分野とも受注好調によりITクラウド事業の拡大続く

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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