貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

3680 ホットリンク

東証G
292円
前日比
-1
-0.34%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
49.2 0.75 35.27
時価総額 46.6億円
比較される銘柄
データセク, 
CINC, 
イード
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

ホットリンク Research Memo(6):世界中のデータを収集・分析し、プロモーション支援のグローバル展開を目指す


■今後の見通し

3. 中長期的な成長戦略
ホットリンク<3680>はEffyisの子会社化によって世界で最も多くのソーシャル・ビッグデータを収集し、分析・加工することで多様なソリューションサービスを提供できる企業となった。今後はその強みを生かしていくことで業績も本格的な成長ステージに入っていくものと予想される。

同社のサービスは、そのプロセスによって3つの階層に分けることができる。1つ目は各ソーシャルメディアから収集したビッグデータのアクセス権を、IBMやセールスフォース・ドットコムなどのグローバルIT企業等にそのまま卸販売するEffyisの事業となる。2つ目は、収集したソーシャル・ビッグデータを同社で細分化し、構造化データに加工して、顧客自身が行うマーケティング分析等で利用する「クチコミ@係長」や「e-mining」等のSaaSサービスとなる。そして、3つ目として、一次製錬したデータにさらにAI技術を活用することで、顧客ごとのニーズに合った最適なソリューションサービスを提供するソーシャルメディアの最適化支援・プロモーション支援サービスとなる。サービスの付加価値としては、ソーシャルメディアの最適化支援・プロモーション支援サービスが最も上位に位置することになる。

すべてのサービスに共通して言えることは、いかに多くのソーシャル・ビッグデータを収集できるかが、そのサービスの質や競争力を決める際の重要な要素になるということだ。この観点から、世界有数のソーシャル・ビッグデータ流通企業であるEffyisを子会社化した意義は大きい。SNSのクチコミ情報を商品購買の際の重要な情報源としている中国では、特にソーシャル・ビッグデータをマーケティング戦略の中で活用することの重要性は大きく、中国の大手SNSのデータを収集・分析できる同社にとって最大の強みとなる。

顧客・地域戦略について見ると、現在、SaaSサービスやクロスバウンドサービスについては日系企業を顧客ターゲットとしているが、将来的には海外企業も開拓していくことを考えている。実際、世界的なソーシャルメディアであるInstagramを活用する「BuzzSpreader」については、海外企業からの問い合わせも多かったことから、今回、主要なSNSも含めたソーシャルメディア総合運用支援ツールへと進化させるべく、開発を進めていくことになった。製品化すれば国内だけでなく海外向けにも拡販していくことになる。

また、プロモーション支援サービスについては、中国市場をターゲットとした日系企業向けのサービスとなっているが、こちらも中国市場向けサービスで収益基盤を確立できた段階で、韓国や台湾、東南アジアなど周辺国に対象地域を拡大していくほか、海外企業に対しても同様のサービスを提供していくことを視野に入れている。海外企業へサービスを提供する場合は、対象市場に日本も加わることになる。なお、他国に事業展開していくに当たっては、現地のソーシャル・ビッグデータ流通企業や分析企業等との資本業務提携やM&Aも活用しながら進めていくことになる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《MW》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均