ホットリンク Research Memo(4):有利子負債の削減が進み、財務内容は改善傾向が続く
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
ホットリンク<3680>の2017年12月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比で82百万円増加の4,412百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産ではストックオプションの行使を主因として現預金が136百万円増加し、非流動資産では為替相場の影響によりのれんが75百万円減少した。
負債合計は前期末比143百万円減少の2,295百万円となった。有利子負債が170百万円減少したことが主因となっている。また、資本合計は前期末比226百万円増加の2,116百万円となった。ストックオプションの行使に伴い、資本金及び資本剰余金が増加したことが要因となっている。
主要な経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は48.0%と2015年12月期末の30.8%を底にして順調に回復している。同様に有利子負債比率も83.6%と100%を下回る水準まで改善が進んでいる。同社の財務内容はEffyisの子会社化(2015年1月)の際に借入金を調達して実施したため一時的に悪化したが、新株予約権並びにストックオプションの行使に伴う資本増強並びに有利子負債の削減により着実に改善が進んでいると言える。今後は収益の拡大によって更に財務内容が改善していくものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《MW》
提供:フィスコ