ホットリンク Research Memo(9):当面は先行投資期間で無配を継続予定
■株主還元策とリスク要因
1. 株主還元策
ホットリンク<3680>は株主に対する利益還元に関して、将来的には配当による利益還元を予定しているものの、現時点においては、事業投資や人材の採用・育成などに積極的に資金を振り向ける先行投資期間にあるとの認識であり、2017年12月期についても無配を継続する予定となっている。
2. リスク要因
事業のリスク要因としては、ソーシャルメディアデータ購入先企業の経営方針転換により、現在のライセンス契約が解除された場合、業績に影響が出る可能性がある。ただ、同社は既に国内外で多くの企業を顧客として抱えており、また今後もクロスバウンド事業等の成長により、データ購入量の増加が見込まれることから、契約が解除される可能性は極めて低いと弊社では考えている。
また、海外売上高比率が2016年12月期で約5割の水準となっており、為替変動によるEffyisの業績を円換算した際の変動リスクが挙げられる。また、Effyisについてののれんが2016年12月期末で2,162百万円となっており、今後の業績動向次第では再度、減損損失を計上する可能性がある点にも留意しておく必要がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ