利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 30社選出 <成長株特集>
12月7日と10日に配信した「利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】」では、17年7-9月期の経常利益が全四半期ベースで過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄を対象にお届けしました。本特集では、これまでの対象からは外れたものの、7-9月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む利益成長“青天井”銘柄をリストアップしてみた。
時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、7-9月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を“5%未満”ながら上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している30社を選び出し、7-9月期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップの日本空調サービス <4658> はオフィスビルや製造工場の改修工事が増加し、7-9月期(第2四半期)経常利益は過去最高益を4.8%上回って着地した。同社は最終利益の半分を株主に還元する配当性向50%を目標に掲げており、株主還元面でも投資魅力が高い。4位のアイカ工業 <4206> も配当性向50%を基本方針とし、18年3月期は9期連続の増配となる90円を計画する。7-9月期(第2四半期)は主力の化粧板が住宅やホテル、保育園向けに伸びたうえ、建設用接着剤や機能材料の販売も好調だった。
3位のエスティック <6161> [東証2]は主力の自動車用ネジ締め工具で利益率の高いハンドナットランナーなどの販売が大きく伸び、7-9月期は売上高、経常利益ともに過去最高を記録した。5位のハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]は産業用ロボット向け減速装置の受注が急増したうえ、3月に連結子会社化したドイツ社の業績上乗せも寄与した。株価は11月27日に上場来高値をつけたあと調整局面にあるが、産業用ロボットの需要拡大を背景に成長期待は強く、上昇トレンドへの復帰が待たれる。
次に、堅調な相場展開が続く内需小型株に目を向けてみたい。20位に入った日用品や化粧品の卸売中堅、ハリマ共和物産 <7444> [東証2]はオーラルケア商材や化粧品の販売好調に加え、仕入原価の低減も進み、2四半期連続で過去最高益を更新した。中間期(4-9月)経常利益の通期計画に対する進捗率は66.7%と高水準で業績上振れも視野に入る。18位のセゾン情報システムズ <9640> [JQ]と25位のハウスドゥ <3457> も高進捗銘柄として注目したい。セゾン情報は経常利益ベースで中間期(4-9月)時点の対通期計画進捗率が68.2%、ハウスドゥは第1四半期(7-9月)時点の対中間期進捗率が69.0%に達しており、上方修正が期待される。
また、27位のフィックスターズ <3687> は自動運転関連のアルゴリズム開発や高速化案件などが伸びたほか、ハードウエア基盤事業で画像処理プロセッサ搭載演算ボードの販売が好調だった。同社はカナダのDウェーブ社と提携し、量子コンピューターの導入支援サービスを始めていることから、同関連銘柄として急騰した経緯がある。量子コンピューターは政府も実用化に向けて動き出しており、再び脚光を浴びる日も近そうだ。最後に、11位のTDCソフト <4687> 、28位の東洋建設 <1890> は予想PER11倍台と割安感が強く、上値余地の大きい銘柄としてマークしておきたい。
●“青天井”シリーズ ─────
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 32社選出
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 41社選出
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌─ 通期 経常利益 ─┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 7-9月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4658> 日本空調 4.8 996 950 0.7 2500 2482 18.7
<9663> ナガワ 4.7 1423 1359 5.4 4600 4365 24.5
<6161> エスティック 4.5 374 358 8.4 1007 929 14.8
<4206> アイカ 4.4 5392 5163 5.6 19400 18374 22.8
<6324> ハーモニック 4.2 3173 3046 60.8 12800 7958 78.6
<8920> 東祥 4.1 1793 1723 7.9 6500 6025 33.4
<4912> ライオン 4.1 9261 8899 6.5 28000 26290 35.6
<6728> アルバック 4.0 9174 8821 11.1 33000 29716 12.9
<3064> モノタロウ 3.2 3008 2914 24.0 11798 9514 49.6
<6586> マキタ 3.1 20467 19850 5.7 72300 68394 24.7
<8012> 長瀬産 2.9 7432 7221 2.7 25500 24823 15.9
<4687> TDCソフト 2.5 644 628 6.5 1800 1690 11.5
<4684> オービック 2.5 9140 8918 4.2 33600 32246 29.9
<4182> 菱ガス化 2.4 21256 20752 15.4 72000 62378 12.1
<4204> 積水化 2.2 34622 33891 10.4 101000 91513 15.9
<4975> JCU 1.9 1733 1700 20.9 6650 5502 15.4
<2264> 森永乳 1.9 9134 8960 1.5 22300 21960 16.8
<9640> セゾン情報 1.4 1532 1511 14.5 3950 3450 10.1
<3677> システム情報 1.4 215 212 9.6 855 780 25.1
<7444> ハリマ共和 1.4 638 629 6.4 1900 1786 12.3
<4027> テイカ 1.3 1694 1673 2.2 6100 5969 15.9
<2503> キリンHD 1.1 54309 53701 7.9 156000 144614 21.6
<4613> 関西ペ 1.0 11632 11515 8.7 43500 40025 28.7
<6908> イリソ電子 0.9 2082 2063 12.9 7800 6909 27.0
<3457> ハウスドゥ 0.8 398 395 18.4 1400 1182 23.0
<3319> GDO 0.7 420 417 10.2 1200 1089 25.1
<3687> Fスターズ 0.4 259 258 7.9 877 813 62.4
<1890> 東洋建 0.3 3506 3496 12.0 8400 7501 11.1
<3197> すかいらーく 0.3 9465 9441 3.6 30000 28952 17.1
<7532> ドンキHD 0.0 14301 14295 9.4 49800 45523 29.8
※ 2016年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース
時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、7-9月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を“5%未満”ながら上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している30社を選び出し、7-9月期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップの日本空調サービス <4658> はオフィスビルや製造工場の改修工事が増加し、7-9月期(第2四半期)経常利益は過去最高益を4.8%上回って着地した。同社は最終利益の半分を株主に還元する配当性向50%を目標に掲げており、株主還元面でも投資魅力が高い。4位のアイカ工業 <4206> も配当性向50%を基本方針とし、18年3月期は9期連続の増配となる90円を計画する。7-9月期(第2四半期)は主力の化粧板が住宅やホテル、保育園向けに伸びたうえ、建設用接着剤や機能材料の販売も好調だった。
3位のエスティック <6161> [東証2]は主力の自動車用ネジ締め工具で利益率の高いハンドナットランナーなどの販売が大きく伸び、7-9月期は売上高、経常利益ともに過去最高を記録した。5位のハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]は産業用ロボット向け減速装置の受注が急増したうえ、3月に連結子会社化したドイツ社の業績上乗せも寄与した。株価は11月27日に上場来高値をつけたあと調整局面にあるが、産業用ロボットの需要拡大を背景に成長期待は強く、上昇トレンドへの復帰が待たれる。
次に、堅調な相場展開が続く内需小型株に目を向けてみたい。20位に入った日用品や化粧品の卸売中堅、ハリマ共和物産 <7444> [東証2]はオーラルケア商材や化粧品の販売好調に加え、仕入原価の低減も進み、2四半期連続で過去最高益を更新した。中間期(4-9月)経常利益の通期計画に対する進捗率は66.7%と高水準で業績上振れも視野に入る。18位のセゾン情報システムズ <9640> [JQ]と25位のハウスドゥ <3457> も高進捗銘柄として注目したい。セゾン情報は経常利益ベースで中間期(4-9月)時点の対通期計画進捗率が68.2%、ハウスドゥは第1四半期(7-9月)時点の対中間期進捗率が69.0%に達しており、上方修正が期待される。
また、27位のフィックスターズ <3687> は自動運転関連のアルゴリズム開発や高速化案件などが伸びたほか、ハードウエア基盤事業で画像処理プロセッサ搭載演算ボードの販売が好調だった。同社はカナダのDウェーブ社と提携し、量子コンピューターの導入支援サービスを始めていることから、同関連銘柄として急騰した経緯がある。量子コンピューターは政府も実用化に向けて動き出しており、再び脚光を浴びる日も近そうだ。最後に、11位のTDCソフト <4687> 、28位の東洋建設 <1890> は予想PER11倍台と割安感が強く、上値余地の大きい銘柄としてマークしておきたい。
●“青天井”シリーズ ─────
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 32社選出
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 41社選出
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌─ 通期 経常利益 ─┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 7-9月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4658> 日本空調 4.8 996 950 0.7 2500 2482 18.7
<9663> ナガワ 4.7 1423 1359 5.4 4600 4365 24.5
<6161> エスティック 4.5 374 358 8.4 1007 929 14.8
<4206> アイカ 4.4 5392 5163 5.6 19400 18374 22.8
<6324> ハーモニック 4.2 3173 3046 60.8 12800 7958 78.6
<8920> 東祥 4.1 1793 1723 7.9 6500 6025 33.4
<4912> ライオン 4.1 9261 8899 6.5 28000 26290 35.6
<6728> アルバック 4.0 9174 8821 11.1 33000 29716 12.9
<3064> モノタロウ 3.2 3008 2914 24.0 11798 9514 49.6
<6586> マキタ 3.1 20467 19850 5.7 72300 68394 24.7
<8012> 長瀬産 2.9 7432 7221 2.7 25500 24823 15.9
<4687> TDCソフト 2.5 644 628 6.5 1800 1690 11.5
<4684> オービック 2.5 9140 8918 4.2 33600 32246 29.9
<4182> 菱ガス化 2.4 21256 20752 15.4 72000 62378 12.1
<4204> 積水化 2.2 34622 33891 10.4 101000 91513 15.9
<4975> JCU 1.9 1733 1700 20.9 6650 5502 15.4
<2264> 森永乳 1.9 9134 8960 1.5 22300 21960 16.8
<9640> セゾン情報 1.4 1532 1511 14.5 3950 3450 10.1
<3677> システム情報 1.4 215 212 9.6 855 780 25.1
<7444> ハリマ共和 1.4 638 629 6.4 1900 1786 12.3
<4027> テイカ 1.3 1694 1673 2.2 6100 5969 15.9
<2503> キリンHD 1.1 54309 53701 7.9 156000 144614 21.6
<4613> 関西ペ 1.0 11632 11515 8.7 43500 40025 28.7
<6908> イリソ電子 0.9 2082 2063 12.9 7800 6909 27.0
<3457> ハウスドゥ 0.8 398 395 18.4 1400 1182 23.0
<3319> GDO 0.7 420 417 10.2 1200 1089 25.1
<3687> Fスターズ 0.4 259 258 7.9 877 813 62.4
<1890> 東洋建 0.3 3506 3496 12.0 8400 7501 11.1
<3197> すかいらーく 0.3 9465 9441 3.6 30000 28952 17.1
<7532> ドンキHD 0.0 14301 14295 9.4 49800 45523 29.8
※ 2016年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
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