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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3676 デジハHD

東証P
900円
前日比
-11
-1.21%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
36.5 2.46 2.33 54.02
時価総額 215億円
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決算発表予定日

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「絶滅危惧種」の独特投資で600万円を4億円にした技-下

第16-2回 強い投資家はどんな人~日本株投資家3900人調査で解明!(ケーススタディ編)

編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文/福島由恵(ライター)

登場する銘柄
伊藤忠商事<8001>、Genky DrugStores<9267>、デジタルハーツホールディングス<3676>、コーア商事ホールディングス<9273>、フージャースホールディングス<3284>

配当鳥さん(50代・男性・専業投資家)
【タイトル】 日本株運用資産 約4億円
累積投資元本 2300万円
累積リターン 約5億円
投資スタイル 中長期的に上昇が見込めるセクターの銘柄で
のペアトレード、およびバリュー株投資が中心
主な保有期間 3カ月程度
保有銘柄数 10銘柄
投資開始年 2006年
他の投資対象 不動産投資(現在は保有なし)
自身の性格分析 割と慎重な方
好きな言葉 不労所得
配当鳥さんとは: 2006年から給与で貯めた600万円を元手に株式投資を開始。
その後、借り入れにより不動産投資も行う。
不動産の家賃収入が、株のピンチの時の助けにもなり、以降、着実に資産を拡大へ。
コロナの大暴落で大ヤラレするも、現在は総額4億円に到達している。
インカムゲインに注目した独特なペアトレードが強み。
11年に会社員を辞め専業投資家に。

前回記事「絶滅危惧種」の独特投資で600万円を4億円にした技-上」を読む

今回、登場中の配当鳥さん(ハンドルネーム)は、株式と不動産投資の両輪で、600万円から資産を4億円に拡大させたすご腕さんだ。

株式投資では配当利回りを指標に、売買益を効率よく狙うペアトレードの仕組みを考案してリターンを稼いできた。この手法は、不動産投資でリターンを稼ぐ手法を、流動性の高い株式投資に応用したものだ。

不動産投資では、最大で5物件を保有していたが全て売却し、今は株式投資に集中している。そうした中で、昨年のコロナ禍では、一時保有資産を1億円以上も溶かしてしまう大ピンチに襲われた。

しかし、自身の投資法を貫き見事リベンジも果たしている。現在の運用資産が4億円の配当鳥さんは、前回紹介した独特な「高配当株ペアトレード戦略」以外の、"フツーのスタイル"でも投資を行っている

フツーのスタイルも主力の投資で、通常は資産の50%の2億円を配分している。ただし、足元ではやや縮小気味の40%の1億6000万円程度になっている。

2つの主力スタイルのうち、ペアトレードは率直に言ってマニアックな面を感じさせるが、今回紹介するフツーのスタイルではバリュー重視とグロース重視の2通りで銘柄を選別している。

フツーのバリューとグロース投資と評したが、「割と慎重」という配当鳥さんの性格に即しており、またペアトレードに見られた緻密さや地道さが込められている。

なので、グロース重視でも新興銘柄を大化け狙いすることはしない。大化け株を拾った投資家さんの話を聞いても、「別世界の話だと割り切っている」というように、地道なグロース狙いという点が特徴だ。

では、配当鳥さんがフツーの投資法で最近成功した、2つのバリュー銘柄の例を見ていこう。

伊藤忠に目を付け4年で3倍のリターンをゲット

1つは、2016年から今年3月まで手掛けた伊藤忠商事<8001>を筆頭とする商社株群。その中で、伊藤忠は4年で3倍(200%)のリターンを得た。

もう1つは今年4月から買い出動したGenky DrugStores<9267>で、2カ月で8%の含み益となり、現在も保有継続中だ。

■伊藤忠商事の月足チャート(15年10月~21年6月)
【タイトル】
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同

この2銘柄に着目したのは、不動産投資からの学びがきっかけだった。不動産投資では、手堅い家賃収入を安定的に得られる物件を、いかに安くゲットできるかがキモとなる。

株式投資でも、手堅くインカムゲインを積み上げて儲けを出すために、配当鳥さんは

A. 純資産が着実に増えている
B. 純資産の増加に応じて利益も増える仕組みが構築されている


――という項目を重視する。

その上で、中期経営計画などを役立てて、自分なりに目標株価を立てている。現在の株価と乖離が大きいと思うものに、買い出動していくやり方を実践中だ。

伊藤忠では株主資本が積み上がる利回りと速度を評価

これを念頭に16年くらいから商社株に注目した。特に本気買いをした伊藤忠では、BPS(1株当たり純資産)が増加するスピードを評価した。

会社に蓄積される資産が早いピッチで積み上がっていて、今後もそれが続くと見込まれるのに、株価が割安に放置されているのを投資チャンスと捉えたのだ。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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