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3675 クロスマーケ

東証P
503円
前日比
-4
-0.79%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.7 1.49 2.58 409
時価総額 100億円
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クロスマーケ Research Memo(9):借入金の減少により財務の健全化が進展


■業績動向

(2)財務状況

クロス・マーケティンググループ<3675>の2016年6月末における財務状態について見ると、総資産は8,273百万円となり、前期末比で1,698百万円減少した。内訳を見ると、流動資産は1,391百万円減少した。これは、現金及び預金の減少817百万円と売上債権の減少438百万円が主要因。また、固定資産は主として無形固定資産の減少250百万円(うち、のれんの減少239百万円)により同307百万円減少した。

負債は同1,390百万円減少し4,635百万円となった。流動負債が1,076百万円減少したほか、固定負債も314百万円減少した。流動負債の減少は、短期借入金の減少410百万円、未払金/未払費用の減少146百万円、未払法人税等の減少323百万円などがマイナス要因として働いた。一方、固定負債の減少は主に長期借入金の減少289百万円による。なお、6月末における有利子負債残高は2,118百万円となり、前期末に比べ719百万円減少した。これは、主にKadence買収のための借入金を返済したことが主要因。

純資産は前期末に比べ308百万円減少し3,637百万円となった。四半期純利益計上による利益剰余金の増加41百万円があったものの、円高により為替換算調整勘定が266百万円のマイナス(前期は48百万円のプラス)になったことに加えて、非支配株主持分の減少43百万円による。

キャッシュ・フローの状況について見ると、6月末の現金及び現金同等物の残高は1,566百万円となり、前期末比818百万円減少した。営業キャッシュ・フローは57百万円の収入となった。法人税等の支払額502百万円、賞与引当金の減少61百万円等の減少要因があったものの、税金等調整前四半期純利益369百万円の計上、売上債権の減少291百万円等による増加要因があったためだ。一方、投資キャッシュ・フローは59百万円の支出となった。補助金の受取額14百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入10百万円等の増加要因があったものの、有形・無形固定資産の取得による支出62百万円等がマイナス要因として働いたことによる。また、財務キャッシュ・フローも、短期借入金の純増減額387百万円、長期借入金の返済による支出289百万円等の減少要因により、781百万円の支出となった。

経営指標は、長短借入金の返済が進んだことなどから、健全性をあらわす自己資本比率は42.4%へ上昇し、財務の健全化が進む格好となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《SF》

 提供:フィスコ

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