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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3675 クロスマーケ

東証P
494円
前日比
-13
-2.56%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.5 1.47 2.63 361
時価総額 98.7億円
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決算発表予定日

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クロスマーケ Research Memo(6):国内最大規模のアンケート回収力、アジアでのサポートネットワークが強み


■強みと事業リスク

クロス・マーケティンググループ<3675>の強みは、主力のインターネットリサーチにおいて、180万人超のアンケートモニターを保有しており、アンケートの回収力という点において国内最大規模の1つであること。加えて、アンケート作成が自動化され、速さ、安さが主流となるなかで、ユーザ企業のニーズに合わせたより精度の高いデータを得るため、アンケートをカスタマイズ設計していることを挙げることができる。これらが評価され、調査会社、広告代理店を通さない一般事業会社からの直接販売が拡大し、売上成長の原動力となっている。

加えて、アジア6ヶ国(2015年12月末時点:インド、インドネシア、中国(上海、香港)、ベトナム、シンガポール、タイ)に拠点を保有しており、グループとして日系企業のアジア地域への進出調査や、マーケティングなどを支援する体制を構築していることも強みとして挙げることができるだろう。

事業のリスクとしては、リサーチ事業において、景気変動の影響を受けやすく、事業の参入障壁が低いため、価格競争に陥りやすいという業界に共通した一般的なリスクを挙げることができる。加えて、同社特有のリスクとしては2014年12月期にM&AをしたKadenceの業績はそのグループ会社それぞれの人脈(特に各国の代表者)に依存しており、人材の進退が同社の業績に影響を及ぼす可能性がある点に留意する必要がある。なお、このリスクを最小限に抑えるため、同社ではKadenceの買収条件に成功報酬条項を織り込んでいる。取得価格は1,399万米ドルから2,899万米ドルの範囲で、2015年から2017年の業績達成状況に応じて取得価格が変動する条件となっている。

ITソリューション事業では、システムの開発を行うことから、不採算案件の発生リスクを挙げることができる。10~30百万円規模のリスク・マネジメントが容易な比較的小さい規模の案件が主流となっていたが、現在では50百万円を超える案件も増加している。ただ、不採算案件が発生したとしても業績に与える影響は限定的と考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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