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3665エニグモ

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エニグモ Research Memo(1):2019年1月期上期業績は増収増益となり、総取扱高、営業利益は過去最高を更新


■要約

1. 事業概要
エニグモ<3665>は、CtoC型※1のソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の運営を主力としている。「BUYMA」は、海外在住の個人がパーソナルショッパー(出品者)となって、ファッション関連を中心とする世界中の話題のアイテムを幅広く紹介し、国内の会員向けに出品、販売できるプラットフォームである。世界145ヶ国に在住するパーソナルショッパーは11.5万人、登録会員数は550万人を超える(2018 年7月末)。個々人のセンスで発掘した幅広い品ぞろえや中間業者を介さないことによる価格の適正性など、これまでの流通システムとは異なる新しい価値を創出することで高い成長性を実現してきたと言える。最近では、ユーザー層の幅も広がっており、これまでのF1層※2中心からメインストリームのサービスへと次のステージに移ってきた。また、新たなマーケティングミックス(低予算及びショートスパンでの投資回収)が奏功し、業績の波を抑えながら成長加速を図る施策も軌道に乗りつつある。

※1 一般消費者間で行われる取引(Consumer to Consumer)。
※2 20?30歳代女性。


2018年7月には、「BUYMA TRAVEL」をリリースし、CtoC型の旅行事業にも参入。「モノ」から「体験」へと市場トレンドが変化するなかで、ファッションとの相性が良い旅行事業を2本目の柱に育てる方針である(2020年1月期からの本格展開を計画)。

2. 2019年1月期上期決算の概要
2019年1月期上期(単独決算)の業績は、総取扱高が前年同期比17.8%増の19,644百万円と順調に拡大した。また、損益の状況についても、2019年1月期より単独決算へと移行※したことから前年同期(連結決算)との単純な比較はできないが、売上高は前年同期(連結)比11.3%増の2,290百万円、営業利益は同37.5%増の938百万円と増収増益となり、総取扱高、営業利益は過去最高(上半期ベース)を更新。特に、新規会員獲得が好調であったことやリピート率の向上がアクティブ会員数の底上げに貢献した。また、ARPU(1人当たりの購入金額)についても順調に増加している。利益面でも、新マーケティングミックスの継続実施に伴う広告費など、先行費用の増加があったものの、増収効果や不採算であった「メディア事業」からの撤退により大幅な増益を実現し、営業利益率も41.0%(前年同期は33.2%)に大きく改善している。したがって、2017年10月より実施してきた新マーケティングミックスの効果が業績の伸びをけん引しているものと評価できる。また、新サービス「ソク割り」や新規事業「BUYMA TRAVEL」のリリースなど、今後の事業拡大に向けても大きな成果を残すことができた。

※「メディア事業」を展開していた子会社(ロケットベンチャー(株))の全株式を譲渡したことに伴うもの。


3. 2019年1月期の業績予想
2019年1月期の業績予想(単独決算ベース)について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期(単体)比12.2%増の4,784百万円、営業利益を同2.1%増の1,745百万円と増収増益を見込んでいる。新マーケティングミックスを継続的に実施するとともに、BIG DATAやAIの活用により、その効果や効率をさらに高めることで2ケタの増収を確保する想定である。一方、増益率が緩やかな水準にとどまっているのは、新マーケティングミックスの構築・運用のほか、海外事業や新規関連サービスへの投資など、更なる成長に向けた先行投資を計画しているためである。特に、下期には1.5億円程度(前期と同規模)のマスキャンペーンを予定している。なお、上期業績(特に利益面)が好調であったにもかかわらず、期初予想を据え置いたのは、繁忙期(季節要因)となる第4四半期への業績依存度が高い事業特性を踏まえ、現時点では慎重な判断をしていることが理由と考えられる。

4. 成長戦略
同社の中期戦略の方向性は、「ファッションアイテムと出会い、購入し、そして、使わなくなったアイテムをリセールできる出会いから処分までを一気通貫で提供する」という「BUYMA経済圏」の確立を目指すものである。すなわち、「BUYMA」の成長を軸として、メディア(アイテムとの出会い)やリセール(使わなくなったアイテムの販売)との連携を強化するともに、新たに参入した旅行事業(現地ならではの体験の提供)など、更なる関連事業を生み出すことで事業拡大を図る戦略と言える。中期目標として、増収増益を基調としながら営業利益50 億円の早期実現を目指す。また、海外展開にも積極的に取り組む方針である。

弊社では、「BUYMA」の今後の成長性について、認知度の更なる拡大や魅力的な品ぞろえによる訴求はもちろん、ターゲットユーザーの拡大や外部環境(eコマースの拡大CtoC 取引の普及等)の後押しもあることから、国内においても十分に拡大余地があるものと評価している。特に、今回の新マーケティングミックスにおける成功体験は、今後の持続的成長に向けた手応えであると同時に、新たな成長エンジンになるものとして期待できる。また、「GLOBAL BUYMA」やリセール事業が着実に伸びてきているほか、「BUYMA TRAVEL」についても将来的に2本目の柱となるポテンシャルは十分にあるものと評価している。したがって、これからも同社の将来を大きく左右する、1)「BUYMA」自体の成長、2)「BUYMA」を軸とした事業領域の拡大(「BUYMA経済圏」の確立)、3)「GLOBAL BUYMA」の進展等をフォローしていきたい。

■Key Points
・2019年1月期上期業績は増収増益となり、総取扱高、営業利益は過去最高を更新
・新マーケティングミックスの継続実施が業績の伸びをけん引
・新サービス「ソク割り」や新規事業「BUYMA TRAVEL」のリリースなど、今後の事業拡大に向けても大きな進展
・新マーケティングミックスの更なる進化のほか、新サービスや新規事業の立ち上がりに注目

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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