ＧＭＯペパボ Research Memo（7）：営業キャッシュ・フローは705百万円の収入に拡大

■業績動向

(2) 財務状態及びキャッシュ・フローの状況
GMOペパボ<3633>の2016年12月期末における総資産は前期末比で707百万円増加し4,770百万円となった。内訳を見ると、固定資産は微減だった一方で、流動資産が710百万円増加した。流動資産が増加したのは、現金及び預金が367百万円増加したことに加えて、関係会社預け金が200百万円増加したことなどが主要因。

負債は前期末比534百万円増の3,585百万円となった。これは、主に「minne」の流通額拡大に伴い未払金が210百万円増加したことなどによる。一方、純資産は172百万円増加し1,184百万円となった。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴い、利益剰余金が153百万円増加したことによる。

2016年12月期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末比567百万円増加し2,124百万円となった。各キャッシュ・フローの状況について見ると、営業キャッシュ・フローは705百万円の収入となった。売上債権の増加額332百万円が減少要因となったものの、税金等調整前当期純利益の215百万円の寄与があったほか、未払金の増加額213百万円、減価償却費208百万円、法人税等の還付額129百万円などが増加要因として働いたためだ。一方、投資キャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入90百万円があったものの、有形固定資産の取得による支出129百万円、敷金及び保証金の差入による支出68百万円があったことなどにより137百万円の支出となった。

（執筆：フィスコアナリスト　清水　さくら）

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