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電算システム Research Memo(7):2020年12月期に売上高500億円を目指す『PLAN 2020』


■中期経営計画と中長期の成長戦略

1. 中長期経営計画の概要と進捗状況
(1) 計画の骨子
電算システム<3630>は2020年12月期をゴールとする長期経営計画『PLAN 2020』を策定するとともに、その実現に向けた具体的なアクションプランと向こう3ヶ年の業績計画を毎年ローリング(見直し)して発表している。この『PLAN 2020』を着実に実行していくことが同社にとっての成長戦略と言える。

『PLAN 2020』においては、最終年度の2020年12月期において売上高500億円の達成を計数目標として掲げている。その実現の成長戦略としては、戦略3分野8事業をピックアップしてその強化策・拡大に取り組むことが骨子となっている。3分野というのは事業セグメントの情報サービス事業セグメントからクラウドサービス事業が大きく成長することで、クラウドビジネス分野と業務ビジネス分野の2つに分かれ、収納代行サービス事業セグメントと重なる決済ビジネス分野の3つで構成されるという将来像を意図している。また、8事業はBPOやクラウドサービス、収納代行サービスなど既存の業務に、アグリ、医療、新規決済というこれからの業務を加えて構成されている。この3分野8事業に海外展開を加え、これらを成長エンジンとして成長することを目指している。

収益構造の転換という質的な側面としては、ストック型収益モデルのサービスの売上構成比を80%に高めることを目標に掲げている。決済ビジネス分野の各業務やクラウドサービス、BPO、保守・運用などは本質的にストック型収益モデルのサービスであり、3分野8業務の拡大と、ストック型サービスの売上構成比80%という目標は、表裏一体の関係にあるということができる。

(2) 業績計画
同社の中期経営計画はローリング中期経営計画であり、直近の決算や当面の事業環境などを考慮し、向こう3ヶ年の業績計画を毎年更新している。2016年12月期の決算発表のタイミングで発表された2017年12月期?2019年12月期の業績計画は以下のとおりだ。

2017年2月公表の新ローリング中期経営計画の注目点は、重点施策として従来のからの1)海外展開の推進、2)フロービジネスからストックビジネスへの収益構造の転換、の2つに、3)積極的なM&Aの推進が加わったことだ。2016年12月期までの実績に照らし、2020年12月期における“売上高500億円”という『PLAN 2020』の目標達成にはオーガニックグロースでは難しく、M&A効果が不可欠との判断によるものだ。

(3) 足元の動向
前述のように、2017年12月期第2四半期決算は極めて順調な進捗を見せており、中期経営計画の業績計画にも従来から変更はない。今第2四半期までのところで変化や進捗がみられた事項としては、デジタルサイネージの大口受注(都営バス、東京メトロからの受注)、海外展開(フィリピンでの収納窓口サービス事業)、BPO業務の大型案件の獲得(『郵便局のみまもりサービス』の事務センター業務)、などが挙げられる。以下ではそれぞれについて詳しく述べる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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