信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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3577 東海染工

東証S
821円
前日比
-9
-1.08%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
258 0.39
時価総額 29.7億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 押し目待ちに押し目あり! お宝銘柄探し


「押し目待ちに押し目あり! お宝銘柄探し」

●25日線「上」を持続、底値固め進む

 市場の趨勢を知るのに役立つのが、日経平均株価の25日移動平均線だ。これは昨年12月半ば頃から下降に転じ、まだそれが続いている。つまり、東京市場のトレンドはなお下方に向かっていることになる。ただ、ここで大事なのは、日々の指数は3月2日以降、平均線の上に乗り、いまもまだそれをキープしていることだ。

 問題は平均線の上で踏みとどまれるかどうか。いまは微妙なところで、最悪割り込むことも想定しておかねばならないが、その確率は低い。

 前回書いたように、いまは底値が固まりつつある銘柄が多いからだ。そのため、この原稿を書いている時点でも、東証1部銘柄で新安値となっているのは関西電 <9503> とオリンピック <8289> の2社のみ。日経平均が急落している局面で2社は極めて少なく、他は下げてはいても底堅く推移していることになる。

 それに週末の下げは、ECBによる金融緩和決定後のドラギ総裁発言、この影響が大だった。しかし、この種の下げは一過性に終わることがほとんど(※編集部注、本稿執筆は11日前場。日経平均は後場プラス圏に浮上)。今後は関心を欧州から再び中国と米国に移して、中国政府の経済対策や米国の主要経済指標を手掛かりに売買を続けることになる。

 幸い、いまのところ米国経済には問題はなく、次の大統領が誰になるかのお祭り騒ぎを遠くから楽しめばよいが、中国については経済再生策がどんなものになるか、注視が欠かせない。

 中国は3月5日から開催の全人代で、6.5%以上の経済成長や「ゾンビ企業」の淘汰、債務問題への対応、インフラ整備を中心にした景気対策などを決めた。

 中国政府が決めたことには多くの金融関係者やマスコミが疑念を持つのが普通なので、今回の決定についても、ニューヨーク・タイムズ紙などは「荒唐無稽」と酷評しているほどだ。もちろん、そんな見方を完全には否定できない。しかし、中国政府が経済のハードランディングを避けようとしている意図は認めてもよい。

●育児・保育、マイナス金利関連に注目

 正直なところ、中国経済の失速は容易に止められるものではない。それを止めろと要求するのが無理であり、せめてここは「ハードランディングが避けられるなら有り難い」と考えたい。

 東京市場もそんな受け止め方をしており、中国関連株と見られているコマツ <6301> やJUKI <6440> などの値動きも、下落一方ではなくなっている。

 こんな現象が見られるのも、再三繰り返すように東京市場の風向きが変わり、根幹が固まりつつある証拠と見るのが自然だ。そのため、いまは「押し目待ちに押し目あり」になっているので、ここは反落銘柄の中で下落幅が小さくなったり、横ばい中などの銘柄をしっかりウォッチングしたいところだ。その中に「お宝銘柄」が隠れている。

 さて、注目は1億総活躍社会や少子化と言うなら、「保育園作れよ」。こう訴えた匿名のブログで、保育園不足が改めてクローズアップされたことから、育児・保育関連銘柄の東海染 <3577> 、JPHD <2749> 、スターツ <8850> を取り上げておきたい。

 また、引き続きマイナス金利関連銘柄は強いと見てよい。マイナス金利を恐れて不動産購入が盛んになる可能性は高く、不動産再生や不動産ファンド運営に強いいちごHD <2337> 。現金を自宅に置きたがる人も増加傾向にあることから金庫が売れている点へも着目し、メーカーの日本ISK <7986> [JQ]の続伸力もなお健在だ。ETFにも目を向けておくと、WTI原油 <1671> [東証E]があり、押し目は投資魅力ありだ。

2015年3月11日 記

株探ニュース

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